リクルートは、同社が提供しているオンライン学習サービス「スタディサプリ」を積極的に活用している高校生を対象に実施した、学習効果の検証結果を8月24日に発表した。同調査は、「スタディサプリ」を利用しており「到達度テスト」を春と秋の2回受験している高校183校の、春テストの得点が20~79点の高校2年生のうち、秋テストを受験したのべ1万1167名に対して、2021年4月~11月の期間に行われている。
春に取得した点数帯が20~60点台の学力層において、春テストの結果に連動した課題配信の取り組み状況の違いによる、得点の伸びの傾向を分析したところ、連動課題に取り組んだ上で秋テストに臨んだ群と、取り組まずに臨んだ群で得点の分布に差異がみられた。連動課題に取り組まなかった群と比較して、取り組んだ群の方が秋テストで取得する点数の平均値が高い傾向が現れている。
教科ごとの学習方法の分析では、数学、英語でそれぞれ点数の伸びに関係する学習のポイントが確認でき、数学では幅広い単元の学習を行い単元間のつながりを理解すること、英語では毎日学び続けることが重要であるという傾向がみられた。
ほかにも今回の分析では、自学習慣を身に付けるためには何のために学ぶのかといった、進路に対する目標意識を持っているかどうかが大きく影響することが明らかになっている。
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