世界最大のEdTechスタートアップ・コンペティションで日本企業が優勝
今年で4度目の開催となる同大会。出場者はウィキペディアの共同創始者であるジミー・ウェールズ氏をはじめとした約20名の審査員と世界中から集まった投資家ら200名以上の前でプレゼンテーションを行います。そして、その年の最も有望なEdTechスタートアップを決します。
その結果、日本企業として初めての参加となった、学習ノート共有アプリ「Clear」を提供するアルクテラス株式会社が総合優勝を飾り、世界2000社のEdTechスタートアップの頂点に立ちました。2位にはケニアの学習管理サービス「M-Shule」、3位には大企業や組織などと協働して学生に社会問題の学習機会を提供するインドの「MentorMind」が選ばれました。
市場に変革をもたらす可能性を評価
アルクテラスが総合優勝に選ばれた理由として、大会を主催したイスラエルのEdTechスタートアップインキュベーターであるMindCET セシリア・ワイスマン博士は「サービス内容の革新性」を最大の評価ポイントとして挙げ、次のように話しました。
「アルクテラスのサービスは市場に変革をもたらす可能性があるという点で、審査員全員の意見が一致しました」(ワイスマン博士)
GESAの予選が日本で開催されたのは今年が初めてとなります。ワイスマン博士は「日本のような技術革新が進んだ国が参加したことは、教育業界におけるEdTechスタートアップの重要性を示す良い事例になるでしょう」と参加を歓迎しました。
さらにロンドン本大会における最終審査員も務めたEduLabの取締役副社長 兼 CMOである和田周久も次のようにコメントしました。
「昨年初めて審査員として参加した際に、そうそうたる審査員の顔ぶれ、世界中から集まる投資家を見て、日本のスタートアップが参加していないことを残念に思いました。EduLabは日本のEdTechの発展に寄与することもミッションの一つとして掲げており、GESAの日本予選開催に向けて尽力してきました。今年それが実現し、さらにアルクテラスが総合優勝を果たしたことで、世界との接点さえあれば日本のEdTech企業は十分魅力的であることが確信できました」(和田)