リクルートと全国高等学校PTA連合会は、高校2年生とその保護者を対象に実施した、進路に関する考え方やコミュニケーションの実態を探る「高校生と保護者の進路に関する意識調査2021」の結果を1月27日に発表した。同調査は、9月14日~10月28日の期間に行われ、高校生1815名、その保護者1529名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、高校生が感じる進路選択に関する保護者の態度は、「干渉」と「無関心」が前回調査より減少し、「ちょうどいい」が70%超で過去最大となった。
新型コロナウイルス感染症の影響で、会話が「増えた」(高校生29%、保護者29%)という回答が「減った」(高校生3%、保護者2%)を親子ともに上回っており、増えた会話の内容としては、「社会や政治に関する話」(同32%、29%)、「将来や進路に関する話」(同29%、24%)、「心や健康に関する話」(同26%、33%)が上位を占めている。
進路についての話題では、「具体的な進路」や「現在の成績について」が減少し、「将来どんな生き方をしたいか」「保護者の大学・短大・専門学校時代の話」「保護者の進路選択の話」「保護者の高校時代の話」「保護者の(現在の)仕事の話」はど、幅広い話題が増加した。
保護者の70%程度が「進路選択についてのアドバイスを難しい」と感じており、その要因としては「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」(53%)が最多となっている。
進路の会話で保護者がよく使う言葉としては、前回調査で最多だった「自分の好きなことをしなさい、やりたいことをやりなさい」がさらに伸びて59%に達しており、「勉強しなさい」「お金がない、経済的に厳しい」「資格取得を目指しなさい」「いい大学に入りなさい」は減少した。
これからの社会を好ましいと思う高校生は、前回調査から7ポイント増の58%で、保護者(39%)を上回っている。進路について「話す」と答えた高校生/保護者は、「話さない」場合と比較して、好ましいと答える比率が高かった。
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