COMPASSは、同社が開発・提供するAI型教材「Qubena(キュビナ)」について、学習eポータル標準モデルへの準拠による文部科学省CBTシステム「MEXCBT(メクビット)」と連携し、学習指導要領コードと国際標準規格(IMS技術標準等)への対応を来年度実施することを、12月2日に発表した。
GIGAスクール構想による1人1台端末環境が整備され、ICT教材の導入・活用が進む中、文部科学省では「教育データの標準化」を推進している。学習指導要領のコード化に続き、国際標準規格に基づく公的・汎用的なCBTプラットフォームである「MEXCBT」を開発し、段階的な提供をスタートしている。
COMPASSでは、「Qubena」のサービス開始以来、学習データの利活用による「個別最適化された学び」実現のための取り組みを重ねてきた。そうした取り組みを一歩先へ進めるものとして、学習eポータル標準モデルへの準拠による「MEXCBT」との連携や、学習指導要領コードへの対応、国際標準規格への対応等を進めていくこととなった。
「MEXCBT」と連携することで、「Qubena」を経由した「MEXCBT」の利用が可能になるとともに、子どもたち一人ひとりの「Qubena」における日々の学習データや「MEXCBT」におけるテスト結果のデータの連携を行うことができる。これにより「Qubena」の学習データと「MEXCBT」のテスト結果の相関関係を分析することや、「MEXCBT」のテスト結果を含めた「Qubena」での学習の最適化といった活用が想定される。
また、搭載コンテンツを学習指導要領コードへ対応させることで、同社は本格導入に向け準備が進むデジタル教科書や、多様なデジタル教材との連携を見据えていく。これにより「Qubena」の問題と、該当するデジタル教科書内のコンテンツのリンクなど、シームレスな学習体験を提供することが可能となる。さらに、学習指導要領コードと「Qubena」が保有する数万に及ぶ学習概念のメタデータを接続することによって、高い精度での連携が実現する。具体的には「Qubena」で解いている問題に対応するデジタル教科書のコンテンツを提示することや、デジタル教科書の閲覧状況や取り組み状況を「Qubena」の学習データにフィードバックすることが考えられる。
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