Buildsは、東京大学在学生86名と、東京大学以外の大学に在学する大学生70名を対象に実施した、受験勉強に対する意識調査の結果を10月14日に発表した。同調査は、9月23日~10月7日の期間に行われている。
調査結果によれば、東大生が受験勉強のときに行った工夫は、「得意分野・苦手分野を自分で分析して勉強量や優先度を教科・科目ごとに調節した」(76.7%)がもっとも多く、「合格に向けた勉強計画を設計した」(75.6%)がそれに続いた。
一方、他大生が受験勉強のときに行った工夫で、「得意分野・苦手分野を自分で分析して勉強量や優先度を教科・科目ごとに調節した」は51.4%、「合格に向けた勉強計画を設計した」は41.4%となっており、東大生と比較して前者は25.3ポイント、後者は34.2ポイントの差がついている。
東大生が、受験勉強のうちでもっとも効果的だと思ったものとして最多だったのは、「自学自習での受験対策」(45.3%)となり、東大生の多くが自学自習に主軸をおいて勉強を進めていたことがわかった。
他大生が、受験勉強のうちでもっとも効果的だと思ったものとして最多だったのは、「塾での受験対策」(52.9%)で、東大生による「塾での受験対策」(41.9%)とは11ポイントの差が生じている。一方で、他大生による「自学自習での受験対策」という回答は37.1%と、東大生(45.3%)との差は8.2ポイントとなっており、東大生は他大生と比較して自学自習を重んじる人の割合が多く、逆に他大生の多くは塾に頼った勉強を行う人が多いと考えられる。
東大生のうち、塾を利用していた人は86名中71名で、その理由としては「自習室を利用したかったから」(62.0%)がもっとも多く、「授業での指導が学びになると思ったから」(38.0%)は4位に留まった。なお、他大生に対する同様の質問でも「自習室を利用したかったから」が44.3%で最多となっている。
自身が受験生だったとして、勉強計画の立て方を指導し、修正してくれるサービスがあれば使いたいと思うかを尋ねた質問では、「使いたい」と「どちらかといえば使いたい」を合わせた回答が、東大生では89.5%、他大生では94.3%に達しており、学習計画や学習のやり方に対して指導を行うコーチングの需要が高まっていることが明らかになった。
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