栄光は、同社が運営する進学塾「栄光ゼミナール」が、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ同社のモニター会員を対象に実施した、SDGsに関する意識調査の結果を、9月16日に発表した。同調査は、8月11日~25日の期間に行われ、487名から回答を得ている。
調査対象者に、「SDGs」という言葉を聞いたことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は92.2%に達した。
「SDGs」という言葉を聞いたことが「ある」と答えた人に、SDGsについてどの程度知っているかを尋ねた質問では、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、世界規模の課題に対する目標が分野ごとに分けられており、内容もある程度理解している」(48.3%)がもっとも多く、「詳しい内容までは知らないが、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であることは知っている」(46.1%)がそれに続いている。
SDGsについて、どの程度関心があるかを尋ねたところ、8割超が「とても関心がある」「やや関心がある」と回答した。
SDGsに「とても関心がある」「やや関心がある」と答えた人に、SDGsで掲げられている17のゴールのうち、特に関心の高いものを選んでもらった質問(3つまで)では、「気候変動に具体的な対策を」が最多となっている。
自身の子どもが、「SDGs」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答は小学生の保護者、中高生の保護者ともに8割を超えた。
子どもが「SDGs」という言葉を「知っている」と答えた人に、知ったきっかけを尋ねた質問(複数回答)では、小学生・中高生ともに「SDGsについて学校で学んだ」がもっとも多く、「SDGsに関するニュースを見たり聞いたりした」も半数超に達している。
子どもが通っている学校で、これまでにSDGsを取り扱った授業があったかを尋ねたところ、小学生では49.1%、中高生では59.5%が「授業があった」と回答した。
子どもが通っている学校で「SDGsを取り扱った授業があった」または「今年度中に授業がある予定」と答えた人に、その内容を尋ねた質問では、小学生・中高生ともに「学校の先生が指導する授業」が最多で、中高生では「自身で調べてレポートを提出する」形式、小学生では「課題について調べ、授業で発表する」形式の授業も行われているという。
中学・高校・大学入試で出題される、SDGsに関連した問題の傾向について、どの程度関心があるかを尋ねたところ、「とても関心がある」「やや関心がある」が約9割に達した。
自身の子どもに対して、SDGsに関心を持ってほしいと思うかを尋ねた質問では、95%以上が「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えている。
自身の子どもにSDGsに関心を持ってほしいと思う理由としては、小学生・中高生の保護者ともに「世界規模の課題について理解をしてほしいから」が最多で、ほかにも「自分の将来について考えるきっかけになってほしいから」「さまざまな価値観やバックグラウンドを受け入れられる人になってほしいから」といった理由も半数超を占めた。
SDGsについて、子どもにどのようなことに取り組んでほしいかを尋ねたところ、「SDGs達成のため、家庭でできることに取り組む」という回答がもっとも多い。
SDGsに関して、家庭で子どもと一緒に取り組んでいることとしては、「フードロスを減らすための取り組みをしているプロジェクトをクラウドファンディングで支援している」「まだ認知度の低いテーマで、言葉が先行しているような印象がある。身近なことに置き換えて、各自できることから取り組んでいくのが持続的につながると思う。折にふれて、家庭内でも話題として話すようにしている」「ネガティブな内容のニュースが報じられるたびに、SDGsの観点で足りなかったことがあったからこの結果になったのではないか、という話をしている」といった回答が寄せられた。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア