Lentranceと凸版印刷、紀伊國屋書店は、高等教育におけるデジタル化推進を受けて、大学向けデジタル教科書システムの導入およびコンテンツ開発・販売促進を目的とした協業を開始したことを、6月2日に発表した。
大学などの高等教育における電子書籍・デジタル教科書の導入について、日本は諸外国に比してこれまで必ずしも早いとは言えない状況にある。一方で、昨今のコロナ禍によるオンライン環境での講義の増加や「GIGAスクール構想」をはじめとする初等・中等教育のデジタル化推進を受けて、高等教育を取り巻く環境もかつてと一変し、電子書籍・デジタル教科書への要望も一気に高まっている。
このような背景の中、デジタル教科書用プラットフォームとして初等・中等教育で導入実績を持つ「Lentrance(レントランス)」と、凸版印刷が持つ電子書籍コンテンツ開発能力、そして紀伊國屋書店が持つ高等教育教科書市場における市場シェアおよび販売力を合わせることにより、日本の高等教育におけるデジタル教科書の導入を各方面から強力に推進、発展させることを目的として協業を開始する。
今後は3社協業を推進することで、紀伊國屋書店の顧客基盤をベースに随時デジタル教科書の導入を進め、高等教育におけるデジタルシフトを支援していく。それに伴い、3社協業の販売面を担う紀伊國屋書店では、2025年度までに関連受注も含め本事業で約200億円の売り上げを目指す。
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