西日本電信電話(NTT西日本)、東日本電信電話(NTT東日本)、大日本印刷(DNP)の3社は5月10日、大学等高等教育機関向け電子教科書・教材配信サービスの普及・拡大に向けて、連携を強化することを発表した。
先行してNTT西日本とDNPは、対面授業と遠隔授業をハイブリッドした教育がニューノーマルな教育環境として定着しつつある高等教育の現場において、授業の実施や学習状況の把握を可能にするリモート教育環境のプラットフォーム構築を推進してきた。
2020年6月には、先行実証として京都先端科学大学と武庫川女子大学で進めている教育ICTプラットフォーム構築の事例も発表している。マルチデバイスで閲覧できる教科書・教材、学修時間・学修行動の把握などを可能にする学修管理サービスなどが提供されている。
今回、高等教育機関向け電子教科書・教材配信サービスを始めとする教育ICTプラットフォームを全国へ本格展開するにあたり、東日本エリアを担当するNTT東日本が新たに参画し、協業体制を更に強固にする構えとなった。
具体的には、NTT西日本・NTT東日本の高品質なICT基盤と営業ネットワーク、DNPの教育コンテンツ制作・配信ノウハウを組み合わせ、高等教育機関向け電子教科書配信サービスを全国規模へ拡大していく。
他にも、出版社の教科書の電子化を促進するため、オンライン教科書・教材選定サービスや、取次・流通支援事業の提供準備、教員独自の教材の電子化支援といった、高等教育機関のデジタルトランスフォーメーションを推進する取り組みが行われる予定となっている。
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