桜美林大学は、2022年度入学者選抜より新しい入試方式「探究入試Spiral(スパイラル)」を開始する。
「探究入試Spiral」は、大学入学資格を有する者で、探究活動に取り組んでいる者、もしくは取り組んだ者を対象に実施される。ここで言う「探究活動」は、授業や課題研究、委員会活動、課外活動、自主活動など、活動の形式は問わず、経験を重視し、実績より学習者本人の学びや成長を評価する。また、本入試で求める評価基準は公開され、具体的には探究活動を継続的に実施できる力や、主体的・協働的に取り組む力などの10項目となる。
募集学群・人数は、リベラルアーツ学群で20人程度、ビジネスマネジメント学群で15人程度、健康福祉学群で若干名で、出願時に「専願」「併願」を選択することができる。一次審査(書類選考)と二次審査(面接)で選抜され、二次審査では「1.探究学習に関するプレゼンテーション」(5分程度)「2.プレゼンテーションと出願書類に関する質疑応答」「3.課題図書に関する口頭試問」(2.と3.あわせて20分程度)が実施される。
なお、2022年度入学予定者の入試選考に先立ち、教育機関関係者向けの研究会と受験生向けの対策セミナーをオンラインで実施する。これにより、学習者の探究活動を高等学校・大学からの移行期にも切れ目なくつなげていくサポートが可能となる。
2022年度から高等学校での「探究」が教科として全面的に位置づけられるが、高大接続改革における課題の1つとして「探究は入試につながるのか」という不安感が高校現場には定着してしまっている。一方で、高等学校・大学・社会の接続や大学での成長という観点から、高等学校段階で探究に取り組むことの重要性は高いと同大学は考えている。これらのセミナーにより、学習者や教育機関関係者への支援を通して、高等学校における探究学習の価値を発信し、啓蒙活動にも取り組んでいく。
教育機関関係者(主に高校教員)対象の「<探究×入試>勉強会」は、5月25日と6月22日の16時~17時に開催。また、受験生対象の「探究入試対策セミナー」は7月より開催される。いずれも、Zoomで実施される予定。
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