LINEみらい財団は、災害が起きた際、冷静に命を守る行動が取れるよう、災害時における情報とのつきあい方や、デマやフェイクニュースの見極め方を学ぶための教材「情報防災訓練」を開発し、公開したことを、3月4日に発表した。教材は無料で使うことができる。
近年、スマートフォンの普及とともに急速にSNSの利用が広がり、災害発生時における情報収集手段や連絡手段としてもSNSが活用されるようになったことで、防災においてもSNSの重要性がより高まっている。一方で、災害時は不安や混乱から、誤った情報や不安を煽るような情報、いわゆるデマやフェイクニュースがネット上で拡散されやすく大きな問題となっており、避難訓練などとあわせて「災害時の情報とのつきあい方」に焦点をあてた教育も必要となっている。
そうした問題を解決するため、LINEみらい財団は、災害発生時にどう情報を扱うかや、デマやフェイクニュースをどう見極めるかについて学ぶ教材「情報防災訓練」を静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾氏と共同で開発した。
教材には、実際に災害時を想定し、用意されている「SNSの情報」を見ながら信頼できるものかどうか、拡散しても良いかなどを考え話し合うグループワークや、「だいふく(だれが・いつ・複数の情報を確認)」という言葉を使って、情報の信頼性を見極める訓練等の内容が盛り込まれている。
教材は「授業用スライド」「情報カード」「生徒用ワークシート」「指導者用ガイドブック」がセットになっており、無償でダウンロードして授業などで活用することができる。
なお、LINEみらい財団では今春より、この教材を活用したオンラインでの出前授業を全国の小中学校に向けて実施する。3月4日より、出前授業を希望する学校からの申し込み受付を開始した。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア