ゼンリンは、小学校のさまざまな単元や学校行事で使えて、社会科や総合学習などの既存教科の学びにつながる、地図を活用したプログラミング教材「まなっぷ」を新たに提供する。提供開始日は3月22日で、2022年3月31日までの約1年間、無料で利用することができる。小学校向けの学習指導要領に沿った教材の提供は同社で初めて。
「まなっぷ」は、2020年度の新学習指導要領で必修化された「プログラミング教育」について、授業の方法に悩む教育現場に貢献することを目指した教材。地図上でプログラミング的思考が学べるWebブラウザ型サービスの「プログラミング教材」と、教材を使った指導の流れやプログラミングの組み方例が掲載された「学習指導計画案集」がセットで提供される。
ブロックを組み合わせてプログラミングを行うことにより、地図上で写真や地図記号の表示、線の描画といったさまざまな表現ができ、地図を使う授業での活用が可能。ブロックプログラミングは「Scratch」のUIを採用しており、直感的に使うことができる。
学習指導計画案集は福岡教育大学の小田泰司教授監修のもと、単元の学習の狙いを達成できる内容として、学びが深まる指導の流れの例とプログラミングの組み方例が掲載されている。提供開始時には3~6年生の7つの単元の学習指導計画案が収録される。
本教材は3月22日よりゼンリン公式オンラインショップ「ZENRINStore」で提供を開始する。また提供開始に先立ち、2月15日よりゼンリン公式Webサイト内の「まなっぷ」商品ページで、教職員用のトライアル版の提供が開始されている。今後は、予習・復習のための一般家庭向け教材や塾向け教材など、周辺市場への商品展開も検討されている。
なお、2022年3月31日までの無料提供期間終了後は、1校あたりの年間ライセンスが3万9600円(税別)で販売される予定。
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