LINEは、同社が保有するスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校1~3年生の男女を対象に実施した、2022年4月1日から行われる成年年齢の20歳から18歳への引き下げに関する調査の結果を、1月14日に発表した。
同調査は、12月7~8日の期間に行われ、1041名から有効回答を得ている。
2022年4月1日に行われる、成年年齢の20歳から18歳への引き下げについて、「詳しい内容まで知っている」人は1割程度に留まったが、「ある程度内容を知っている」を合わせると76%の高校生が成年年齢の引き下げについて、内容を知っていることがわかった。
「まったく知らない」は3%で、「聞いたことがある程度」と合わせても9割超の高校生が成年年齢の引き下げを知っており、男女別では男子の方が詳しい内容を知っている、という結果となっている。
「18歳からできること」「20歳にならないとできないこと」の細かな区分について、どれくらい知っているかを尋ねた質問では、「18歳になったらできること」については「女性は結婚ができる(16歳から変更)」が1位で、以下「クレジットカード(自分名義)をつくることができる」「携帯電話(自分名義)の契約ができる」「1人暮らしの部屋を借りる(自分で契約する)ことができる」が続いた。男女別では、男子の方が「携帯電話」「部屋を借りる」「ローンを組む」といった契約関連について知っている割合が多い。
「20歳にならないとできないこと」については、「お酒を飲む・買える」が1位で、「たばこを吸う・買える」がそれに続いている。また、「競馬・競艇・競輪などの投票券を買える」「国民年金の加入義務が発生する」「大型・中型免許(10トン車の運転など)を取得することができる」は半数以下に留まり、女子よりも男子の方がやや認知率が高かった。
18歳成年の制度について内容を知っている高校生に、この制度への賛否を尋ねたところ、「賛成とも反対ともいえない」(35%)がもっとも多く、「賛成」「どちらかといえば賛成」は約41%、「反対」「どちらかといえば反対」は約20%となっている。
男女別では、「賛成とも反対ともいえない」は女子の方がやや多く、男子は約5割が賛成しているが、女子は賛成が約3割で、学年が上がるにつれて反対派が増えた。
早く成人したいと思うかを尋ねた質問では、約4割が「どちらともいえない/わからない」と回答しており、「早く成人したいと思う」「早く成人したいと思わない」はどちらも3割前後となっている。
男女別では、男女とも2~3年生における「どちらともいえない/わからない」の割合が多く、男子の方が「早く成人したいと思う」割合が全学年で女子よりも多く、とりわけ1年生男子では44%に達した。女子も、1年生は「早く成人したいと思う」という回答が、他の学年よりも多い。
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