三井情報と玉川大学は、子どもの健やかな成長と学びを実現するために、ICTを活用して保育を「見える化」し、さらなる保育の質向上を目指す「子どもの学び・育ちの見える化」研究会を発足した。
「子どもの学び・育ちの見える化」研究会は、全国私立保育園連盟の協力を受け、保護者団体や行政官庁などの助言のもとで活動するもので、写真付きの保育時のエピソードを記録し、園と保護者で共有する「ドキュメンテーション」をICT化し、保育活動の「見える化」を行う。
ドキュメンテーション作成には、三井情報が提供する総合保育連絡アプリ「きっずノート」のアルバム機能などを使用し、「きっずノート」によるドキュメンテーションの作成・共有によって、どのような効果が得られるかを検証するとともに、ベストプラクティスとなるモデルを構築する。
その後は、他の園でも負担をかけずにドキュメンテーションの実践を可能にするガイドラインを策定し、普及につなげていく。
研究会の活動は、乳幼児教育及び子育て支援研究の権威である、玉川大学の大豆生田啓友教授(教育学部乳幼児発達学科主任)と若月芳浩教授(学術研究所K-16一貫教育研究センター主任・教育学部乳幼児発達学科)が中心となって行い、大豆生田教授は園と保護者の連携部分を特に注視しつつ、検証部分となる「次世代モデル研究会」のリーダーを担当する。
若月教授は、幼稚園の園長を兼務している経験に基づき、現場目線からより多くの園での普及を促すための「ガイドライン策定委員会」の座長を務める。
「きっずノート」を用いたドキュメンテーションの検証、およびガイドライン策定では、ハッピードリーム鶴間、さくらぎ保育園といった全国私立保育園連盟の加盟園、渋谷区社会福祉事業団の本町そよかぜこども園の協力を得て実施する。
ガイドラインの第1版は、平成30年3月を目途に策定され、協力園における検証を経て、その結果を順次反映していく予定となっている。
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