教育ネットとミラボは12月24日、学校評価アンケートのオンライン化を実施するモニター校の募集を開始した。
教育ネットは、情報モラル教育やプログラミング教育の支援といった教育現場の課題解決を行っている会社。
一方、ミラボは自治体向けの子育て支援サービスや、「+Focus(プラスフォーカス)」という紙帳票を自動で電子化しWebのフォームに変換できるサービスの開発・販売などを行っている。+Focusは内閣官房のマイナンバーシステムでも採用され、全国の自治体でも使われている。
毎年実施される学校評価アンケートでは、大半の学校が紙ベースでアンケートの作成・配布・回収・集計を行っており、学校側の作業負担や保護者の利便性の観点から、PCやスマートフォンで回答できるようにしたいという電子化の要望が少なくない。
そこで今回の取り組みでは、ミラボの「+Focus」を用い、従来の紙アンケートを併用しつつ電子化することで、現在の運用体制からの変更負荷を抑えながら、教育現場の負担軽減を目指す。紙で回答されたアンケートも「+Focus」の自動読み取り機能を用いることで、1つのシステムでデータを一元管理・集計することができる。
2018年に、アンケート回答対象が600人程度の小学校で同様の取り組みを実施したケースでは、児童・保護者・教職員の回答率が92%に達した。特にWebの回答では開始から3日間で全体の62%に届き、「回答しやすい」「便利」という反響があったという。
モニター校の募集対象は、現在「学校評価アンケートを紙書類で配布・回収・集計をしている学校」で、「実証結果の事例公開(学校名・人数・回答率などのデータ公開、インタビュー協力)」が条件となっている。期間は1年間。募集数は3校までで、2021年2月末日まで募集を受け付けている。
募集方法は、info@edu-net.co.jp宛に、件名に「学校評価モニター応募」、本文に自治体名、学校名、担当者の名前を記載してメールを送付する形。別途担当者より折り返し連絡がくる予定となっている。応募多数の場合は、教育ネットとミラボとの協議により対象校が決定される。
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