明日香は、保育園児の母親を対象に実施した「新型コロナウイルス禍での保育士に求める項目調査」の結果を、10月28日に発表した。
同調査は、10月16日~19日の期間に行われ、104名から有効回答を得ている。
調査対象者に、新型コロナウイルス感染症の影響によって、保育現場に求めることに変化があるかを尋ねたところ、71.1%の母親が「変化があった」と回答した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、保育現場に求めることに変化があったと答えた人に、具体的な変化の内容を尋ねた質問では、「消毒の徹底、こまめな連絡」「行事がほぼなくなってしまったので、代替のリスクの少ない行事を行ってほしい」といった回答が寄せられている。
感染症対策と保育のどちらかを、あえて選ぶとしたら、どちらを優先してほしいかを尋ねたところ、「保育を優先する」が15.9%、「やや保育を優先する」が36.4%となった。
「保育を優先する」「やや保育を優先する」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「幼児期に形成される人としての土台づくりはとても重要だと考えているため」「感染症はコロナ以外もこれまでもあったものだから取り立てて厳重に運用変更しなくてもいい」といった回答が寄せられている。
一方、「感染症対策を優先する」「やや感染症対策を優先する」と答えた理由としては、「感染が広げれば、預けることさえできなくなる」「園内で集団感染してしまうと、影響は保護者やその会社などにまで及ぶので、感染症対策を優先せざるを得ないと思う」といった回答が寄せられた。
自身の子どもが通う保育園や、そこで働く保育士に対する満足度については、「とても満足している」が26.2%、「満足している」が57.9%となっている。
「とても満足している」「満足している」と答えた人に、具体的に満足している内容や、保育士とのエピソードを尋ねたところ、「できる限りのことをやってくれている」「少しでも体調が悪いと報告してくれる」といった回答が寄せられた。
一方、「少し不満である」「不満である」と答えた人に、具体的な不満の内容について尋ねた質問では、「担任とのコミュニケーションが取りづらい」「いつも疲れた顔をしている」といった回答が寄せられている。
保育士に、より力を入れて取り組んでほしいことを尋ねたところ(複数回答)、「日々の遊びの充実」(37.4%)がもっとも多く、「季節の遊びや園内行事の充実」(35.5%)、「連絡ノートの記載」(34.6%)がそれに続いた。
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