凸版印刷は、多様な学習体験を統合した小中学校向けの新たなICT学習サービス「navima(ナビマ)」の提供を、2021年4月より開始する。
「navima」は現在提供中のICT学習サービス「やるKey」のアダプティブドリルをベースに、機能や対応強化を拡張した新しいサービス。教科は、算数・数学、国語(読解・漢字)、理科、社会に加え、英語の追加も予定されており、主要5教科に対応する。
例として、「算数・数学」では以前から高い評価を得ている「アダプティブドリル」に加え、ドリル回答中に利用できる解説動画やチャットボットなど「お助け機能」を拡充することにより、「問題を解く」という学習体験だけでは支援しきれなかった、学習に苦手意識を持っている子どもを手厚くサポートすることが可能となる。
同社は2019年度「経済産業省『未来の教室』実証事業」に参画し、「navima」のプロトタイプを導入。特に算数が苦手な子どもの習熟度が飛躍的に向上したことから今般の「navima」の開発・本格提供に至った。
なお、「やるKey」は「navima」の提供開始に伴い、2021年3月で新規提供を終了する。
「navima」の特徴
問題を間違えた際や、わからなかった際に使用できる「お助け機能」
従来のレコメンド機能(間違え方に応じて最適な問題を推奨する機能)に加え、わからない問題を解説する動画やチャットボットなどの「お助け機能」が追加される。これにより子どもは、出題される問題を解き続けていくという受動的な体験だけでなく、自分で選び、自分のペースで学習する体験ができるようになる。(チャットボットの提供は2022年度を予定)
教科の特性に合わせた新たな機能の追加
「理科・社会」では、子どもたちがデジタルのカードに自由記述し、クラス全体で共有できる機能と、その内容を先生が簡易に採点し観点別に集計できる機能を、教科書に準拠した「探求学習」のコンテンツや指導案とともに提供する。
また、「国語」に関しては読解力の醸成を目的とした新しいドリルサービスや、漢字学習と同時に語彙も習得できるドリルサービスを提供する。
リアルタイムで子どもの進捗状況を把握できる「管理機能」の充実化
「やるKey」で高く評価されている「ヒートマップ機能」(クラスの習熟度が一覧で把握できる機能)に加え、授業中の子どもがどこでつまづいているのかリアルタイムで把握できる機能を新たに搭載する。先生によるクラス全体の学習状況の確認がさらに容易となる。
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