昭和女子大学は、同学の教員を対象に実施したオンライン授業に関するアンケート調査の結果を、6月5日に発表した。
同調査は、同学の教員592名を対象に、5月18日~25日の期間に行われ、429名から回答を得ている。
同学のオンライン授業は、以下の3タイプから選択できる。
- 双方向型(Aタイプ):Zoomなどを用いて双方向にやりとりするリアルタイム授業
- 録画配信型(Bタイプ):事前に授業を録画して配信し、学生からの質問や提出物に教員がフィードバックを行う授業
- 課題提出型(Cタイプ):学生ポータルサイトなどで授業の内容と課題を示し、学生の質問や提出物に教員がフィードバックを行う授業
開講前に複数回「Zoom」講習会を実施したことから、当初から「双方向型」が54%を占めたが、26%は「課題提出型」を選択している。一方で、3週目には「課題提出型」が10%に減り、「双方向型」が59%に増加、「双方向型」と「課題提出型」の混合が8%から15%に増えた。
9割の教員が、オンライン授業にふさわしい内容の授業ができていると考えており、学習効果については58%が対面授業と違いはないか、それ以上の学習効果が挙がっていると回答する一方で、対面授業より効果が低い(19%)、よくわからない(23%)という意見もみられる。
学生の課題提出には効果が出ており、「ほぼ全員が課題を提出している」という回答が85%に達した。
大半の教員は、オンライン授業では準備に要する時間が増えたと答えており、対面授業よりも準備にかかる時間が週に8時間以上増えた、という回答が約半数を占めている。また、負担についても「非常に増えた」が36%、「ある程度増えた」が52%に達した。
オンライン授業のメリットとしては、「遅刻が少なく、出席率が高い」「私語がなく集中度が高い」「寝ない」「反応が早い」「提出物が対面より期限厳守で提出される」「ブレークアウトセッションで熱心に話し合いに参加している」「PCスキルがあがる」といった意見が寄せられている。
将来的な、オンライン授業と対面授業の比率については、「オンライン4割」が31%、「オンライン6割」が26%など、オンライン授業と対面授業のハイブリッド型に支持が寄せられた。
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