旺文社は、同社が運営する大学受験ポータルサイト「大学受験パスナビ」のユーザーを対象に実施した、新型コロナウイルス感染症の影響による高校生の不安や疑問、悩みについての調査結果を、5月25日に発表した。
同調査は、「大学受験パスナビ」ユーザーを対象に5月7日~14日の期間に行われており、3262名(高校3年生:77.4%、2年生:18.4%、1年生:3.9%、その他:0.3%)から有効回答を得ている。
調査対象者に、4月時点で自身が通う高校の教員によるオンライン授業が実施されたかを尋ねたところ、5回以上の実施と5回未満の実施を合わせて30.5%の高校で、オンライン授業が行われたことがわかった。
休校中の教員との連絡手段としては(複数回答)、「メール」(35.6%)、「電話」(30.5%)、「LINE」(14.2%)が上位を占めている。
休校による学習や受験対策への不安があるかを尋ねた質問では、「やや不安」「非常に不安」を合わせた87.5%の生徒が不安を抱いており、具体的には「入試の日程がどうなるのか早く知りたい」「課題でいっぱいになり、自分の勉強ができないから受験対策が不安」といった意見が寄せられた。
休校の影響による「志望校の変更や進路選択」への影響については、30.6%の生徒が「ある」と答えており、その影響としては「学習の遅れや学力の不安」(74.6%)がもっとも多い。なお、「その他」の回答では「指導不足による学習能力の低下が不安」といった意見もみられた。
進路について誰に相談するかを尋ねた質問(複数回答)では、「両親・兄弟」(70.6%)が最多で、「高校の担任の先生」(67.0%)がそれに続く。
進路選択に関する情報の提供や指導については、「実施されている」という回答が47.9%で、「実施されているが不足している」「まったく実施していない」と答えた生徒が52.1%に達した。
進路選択や受験についての「知りたいこと」「不安や疑問・悩み」としては、「入試日程と内容」「自宅学習による学習の遅れと教育格差について」に関する内容が多い。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア