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小学校でのプログラミング教育実践(授業事例)

「教えない」授業で先生は何をすればいい? 長谷戸小学校公開授業レポート

 「プログラミング教育」研究協力校の指定を受けている渋谷区立長谷戸小学校の副校長 望月伸司先生は、プログラミング教育必修化にあたり「教員が、正しくきちんと教えるということに固執してしまい、できない生徒を作ってしまうのは避けたい。授業を通して、プログラミングは楽しいと思えるきっかけを与えることが大切」という考えのもと、小学3年生の児童を対象に公開授業を実施した。本稿ではその模様をレポートする。

「教えない」ことから始まった授業

 授業はグループワーク形式で 、教材は一般的なタブレットではなく、フィッシャープライスのイモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー ツイスト(以下、ピラー)」を使って行う。この教材には5つのパーツに動きを指示する4つのダイヤルがついており、プログラミングに必要な論理的思考力を育てるとともに、子どもたちの自由な発想を生かしたSTEAM教育のA(芸術)の要素を含めた教育を行うことができる。望月先生自らが選定した教材だ。

コード・A・ピラー ツイスト
コード・A・ピラー ツイスト

 今回の授業では、使い方や機能を説明せず、二人一組でピラーを分析してもらう。そして、子どもが自らダイヤルの意味を発見してその機能を活用した遊び方を考え、最後にプレゼンテーションを行ってもらう。

 児童が授業場所である体育館に到着し、今日の主役であるピラーが登場すると歓声が上がった。先生が今日の授業の主旨を説明し、分析したことを書き込むためのプリントを配る。そして分析の時間が始まると、子どもたちは発見したことをいくつかの丸い枠内に書き込んでいった。

発見した機能を書き込む児童。書き込み方も文章やボタンの絵を描くなど様々だ。
発見した機能を書き込む児童。書き込み方も文章やボタンの絵を描くなどさまざまだ。

 5分後、頃合いを見て先生が児童を集め、分析結果を発表してもらった。すると、児童からは「動いている間に持ち上げると動きが止まる」「動いている途中にダイヤルを回すと回る」「音符マークのボタンを押すとノリノリで歌う」といったピラーについて気付いたことが次々に出てきた。先生はそれらをまとめ、「ピラーの一番の特徴はダイヤルを回すことでピラーに命令することができること」とした。そのうえで、こうしたコンピューターに命令を出す行為をプログラミングと呼ぶと説明した。

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自分たちのアイディアだから、主体的に考える

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この記事の著者

小林 真一朗(編集部)(コバヤシシンイチロウ)

 2019年6月よりEdTechZine編集部所属。カリフォルニア大学バークレー校人文科学部哲学科卒。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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