京都造形芸術大学は、ネットだけで学べる修士課程「学際デザイン研究領域」を、大学院において2020年度に開設する。
「学際デザイン研究領域」は、国内の大学としては初となる、100%オンライン学習による芸術修士課程で、最短2年間でMFA(Master of Fine Arts)修士(芸術)の取得を可能にするカリキュラムを用意し、あらゆる社会人に探究と創造の機会となる、新たな学習環境の提供を行う。
同課程では、創造的な思考と構想力、および教養・判断・コミュニケーション・意思決定力といった行動法則を身につけ、企業や家庭、地域のさまざまな問題を解決し、新たな価値を創造していけるよう実践的に研究する。
カリキュラムとしては、分野特論科目で概論と調査法の知識を深め、演習科目で実践力を培う。さらに、それらの学びを踏まえて、研究科目では自ら具体的な問いを立てて、創造的に問題解決を図る思考プロセスを実践し、価値の可視化を目指す。
基本的な学習スタイルは、「動画講義」「テキスト学修」「グループワーク」で、特に「グループワーク」では学生同士で問題を発見して、解決に至るプロセスを議論する。教員からはオンラインで講評や研究指導を受けられるので、それらをもとに各自が問いの立て方や研究手法を練り上げていく。
学習にあたっては、独自の学習用Webサイト「airU」とともに、クローズドなSNSなどを活用することで、オンラインならではの濃密な対話・指導を実現する。
選考方法は、経歴書や志望理由、研究計画や過去の研究実績(レポート、作品など)から総合的に判断するほか、パソコン操作や各種アプリケーションに関するスキルチェックも行う。1年間の授業料は36万円で、初年度は入学金として10万円、入学選考料として3万5000円が別途必要。
出願期間は、2020年2月3日~2月29日。
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