グローバルスカイ・エデュケーション(以下、GSE)は、英国イートン校が展開しているオンライン教育「EtonX」とのパートナー提携を結んだ。この提携により、イートン校の人材育成カリキュラムを反映した教育コンテンツを日本で展開する。
イートン校は英国首相を20人輩出しているパブリックスクール。「EtonX」はそのイートン校によって2015年に設立された英国のEdTech組織で、イートン校の教育カリキュラムをオンラインコンテンツとして世界各国に提供している。今回、GSEは「EtonX」の日本展開における国内での独占パートナーシップを締結した。
EtonXには11種類のスキルを学ぶコースがあり、「コミュニケーションコース」「リーダーシップコース」「就職準備」「進学準備」の4つのスキルセットとして提供されている。これらのコースを個人や学校に提供することで、学習者はクリティカルシンキング(批判的思考)やレジリエンス(精神的回復力)といった、リーダーに必要な能力を身に付けることができる。
近年、日本だけでなく世界的に教育改革の過渡期を迎え、変化の時代に活躍できる人材の輩出を目指し、より効果的な教育を模索している。こうした中、EtonXは世界30か国へ展開しており、特にアジアにおけるリーダー教育へのニーズが高まっている。そこで、今回GSEは、現在の日本に欠けている強力なリーダーシップ教育を、「EtonX」との提携によって補完し、今後国内に広く提供する。
今回の締結にあたり来日したEtonX学長兼CEOのCatherine Whitaker氏は、「まだこれらの能力と学問的成功の相関関係に関しては調査中」としたものの、オックスフォード大学受験の際に思考能力が評価されることがあるため、同大学を目指す生徒がクリティカルシンキングのコースを受講することが多いという例を挙げ、「私たちが学問的成功を助けるためにできることはたくさんある」と語った。
また、GSEのシニアマネージャーでTOEFL指導の経験もあるMichael Thundercliffe氏は「クリティカルシンキングやレジリエンスといった能力を持っている学習者は言語学習において優秀であり、結果としてテストでも同様にうまくいく」と続けた。
GSEはこのEtonXが日本で展開するうえで、学習者の英語力をサポートするワークショップの開催などを行う。今後は、日本国内における、高校、大学などの教育機関や、企業研修など向けにリーダーシップ教育を提供していく。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア