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デザイン・アートに関心がある若者を対象に、渋谷のハロウィーンをテーマにした生物を制作するワークショップが開催

 ソニーは、渋谷モディ1階にあるソニースクエア渋谷プロジェクトにおいて、デザイン・アートに関心がある大学生や30歳未満の若者が、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットトイ「toio(トイオ)」および専用タイトル「工作生物 ゲズンロイド」を使い、渋谷のハロウィンをテーマにした新たな生物を制作するワークショップを、10月19日に開催した。

 ソニースクエア渋谷プロジェクトでは、クリエイターや渋谷の街の人々と共創することで、クリエイティビティを広げ、次世代のクリエイターを生み出すワークショップ「Square Program(スクエア プログラム)」が継続的に開催されている。

 今回のワークショップでは、NHK Eテレの人気番組「ピタゴラスイッチ」で知られるクリエイティブ・グループ ユーフラテス(EUPHRATES)の佐藤匡氏、山本晃士ロバート氏も企画段階から参加し、当日は審査を行った。参加者たちは準備期間を経て、自身で企画した作品を制作、発表。優秀作品に選ばれた作品は、ユーフラテスと作品を制作した参加者により映像化され、「toio」公式YouTubeチャンネルに今後掲載される予定。

クリエイティブ・グループ ユーフラテスが参加者に向けてアドバイス

 当日はユーフラテスの佐藤匡氏と山本晃士ロバート氏によるトークショーが実施され、「工作生物 ゲズンロイド」の企画・ディレクションを務めた、当時の2人の思いが語られた。制作時に大切にしたことを聞かれると、佐藤氏は「動きの生物らしさ」とコメント。「普段は動かないモノを動かして見せるとき、なぜそれが動くのかという意味を持たせると、生物らしく動かせるんです」と山本氏が映像を見せながら、参加者に向けてポイントを紹介した。さらに佐藤氏は、「ゲズンロイドは生物的な動きをすることが面白いですが、逆に機械ならではの直線的な動きをさせるのも面白い。表現の幅を自由に広げて、ぜひ作ってみてください」と参加者にエールを送った。

優秀作品のポイントは「生物らしい動き」

 審査員の2人が選んだ優秀作品は、ハロウィンの渋谷の空を優雅に泳ぐイルカをイメージした作品名「イルコロイド」と、渋谷をさまよう魔女とコウモリをイメージした作品名「マジョンとコウモロイド」、ハロウィンらしいガイコツを表した作品名「ホネホネ」の3つ。

 「イルコロイド」は、イルカの特徴的な動きをとらえて、上下の動きを絶妙に組み合わせた生物らしい動きが感じられる作品となっている。「マジョンとコウモロイド」は、カラーモールで作った色とりどりの文字を、コウモリが散らしながら動き、魔女が動きながらかき集めるという作品で、人が流動的に集まる渋谷の街を表現。「ホネホネ」は、ガイコツの手と足が操作をしなくても動くようにプログラミングされており、上から見た動きの面白さと、操作をしなくても動く手足が「生物らしい」と評価された。

 優秀作品に選ばれた参加者は、「選ばれて嬉しい。普段の活動として映像制作・写真をやっているが、いろいろなアドバイスを受けて刺激を受けて、表現の幅が広がった」と語った。さらに、「普段は金属で工芸品を作っているが、そこにテクノロジーをかけあわせたことはなかったので、今回新鮮だった。今後はテクノロジーを取り入れ、動きがあるモノを作っても面白いと思った」という、創作活動のヒントを得られた喜びの声も上がった。

 なお、優秀作品は10月下旬から11月下旬にかけて、ソニースクエア渋谷プロジェクト内で展示される。

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https://edtechzine.jp/article/detail/2824 2019/10/21 18:01

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