水中ロボコン用ロボットも
NPOである「日本水中ロボネット」のブースは水中ロボット専門の展示発表だった。会場の水槽では大人も子どもも、水中ロボットの操縦を楽しんでいた。その一つはカメラを搭載しタブレットで映像を見ながらリモコンで操作するというもの。リモコンは普通の有線だが、左右の前進後進のモーターの他、上昇/下降(浮上/潜航)用のモーターの合計3チャネルで制御を行う。
リモコンのレバーを両方前に倒せば前進。手前に倒せば後進だ。片方だけ倒せば旋回する。左右を逆方向に同時に倒すと、本体の中心を回転軸とする超信地旋回となる。本体は比重が1となるように作られているので水中では浮きも沈みもせず、上昇/下降用モーターで動いた深度で安定するようになっている。ただし、まる1日水中に入れていると船体の素材が水分を吸ってしまい、沈んでしまうとのことだ。
展示では、カメラの画像をたよりに水中の「ゴーヤ」を探すというゲームを楽しめるようになっていた。なぜゴーヤなのかというと、2017年5月に長崎県沖合で発見された潜水艦「伊58号」(ではないかと予想されている)にちなんでのことだそうだ。
陸上のロボコンがあるように水中ロボットにもロボコンがある。このNPOでは、水中ロボコン向けのキットを作成して参加者に提供している。そのキットも展示されていた。
基本キットは、黒い本体に取り付けた密閉容器に制御ユニットが納められており、マジックテープで推進モーターのついたウィングを装着する。これをロボコンの競技の内容によって、アームなどの装備を各チームが工夫する。例えば、空き缶回収ミッション場合には磁石のアームをつけたりするそうだ。