LINEは、子どもの適切なインターネット利用を促すための、情報モラル教育教材『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!「ネットトラブル回避」編』を公開した。
LINEでは、2014年4月より、子どもの適切なインターネット利用を促すため、教育工学や授業デザインを専門とする静岡大学教育学部の准教授、塩田真吾氏と共同で、情報モラル教育教材の開発・研究を行っている。
今回、2014年に公開した、子どもたちにネットトラブルの「当事者としての自覚」を促すことを目的とした情報モラル教育教材、『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!』の次のフェーズとして、「ネットトラブルの回避」をテーマとした、『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!「ネットトラブル回避」編』を開発した。本教材は、子どもたちがネット上のリスクを想像し、トラブルを回避できるような学びを促進する内容となっており、以下の特徴がある。
- ネットでは様々なことを想像する必要があり、そこでは「思い込み」によってトラブルにつながることがある。同教材では、こうした「思い込み」を体験しながら、トラブルに潜む「思い込み」を学ぶ。
- リスクを想像する具体的な方法として、「リスクの見える化シート」を使ってネットトラブルに関する「リスク想像」のトレーニングを行う。リスクを見える化することで、トラブルは当事者だけでなく、その周辺の人たちの行動も重要であることを知り、行動の改善につなげる。
- 特にリスクを想像する必要がある場面について、小中高校生約6000名のデータをもとに作成した「リスクマップ」を参考にしながら、子どもたち自身が「クラスのリスクマップ」を作成する。自分たちの身近なコミュニティで特に気をつけなければいけないリスク場面を検討し、焦点を当てる。
同教材は、他の教材と同様に、指導者用ガイドブック、スライドデータ等も全て無料でダウンロードできる。教職員は、教材をダウンロードし、授業に役立てることもできる。また、同社より講師を派遣し、ワークショップを実施することも可能(講演にかかる費用は交通費を含め無料)。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア