ソフトバンクグループのSB C&Sは、幼児から小学生を対象としたSTEM教育スクール「STELABO(ステラボ)」の事業を開始する。また、直営校であるSTEM教育スクール「STELABO 汐留校」を6月12日に開校する。
「STELABO」は、「理数とICTの基礎力」「創造し表現する力」「自ら深く考える力」「協力して学び合う力」の4つの能力を育むことを目的とし、従来の暗記型学習ではなく、「つくることで学ぶ」という新しい学習法を採用している。授業では最初に、道具や機械の原理や仕組みの知識を学び、次にブロックを用いて道具や機械を作り、タブレット端末でロボットのプログラミングを行い、 試行錯誤しながら制作したものが思い通りに動くか確かめる。このサイクルを繰り返し行うことで、これからの社会で必要とされる4つの能力を育む。
カリキュラムと指導ノウハウには、STEM教育の第一人者である石原正雄氏が監修し小学校などの教育機関でも多く導入されている、STEM教育スクール「STEMON(ステモン)」のメソッドを採用している。また、SB C&Sはこれまで「Sphero」や「mBot」といった世界中で使用されているプログラミング教材の流通に携わっており、そのノウハウを生かして教室でも先進的な教材が使用される。さらに、ソフトバンクグループならではの通信・IoT・情報セキュリティなど、カリキュラムの充実も図られる予定。
「STELABO 汐留校」の開校に先駆け、6月5日にはメディア向けの説明会が開催された。その中で、SB C&S 常務執行役員の瀧進太郎氏は「IT分野で国際的に活躍する日本人が少ないこと」「日本国内におけるIT関連人材が不足していること」に触れ、「STEM教育で培われたITの力を持つ人材が求められています」とSTEM教育の重要性を訴えた。
「STELABO 汐留校」で開設されるコースは以下の通り。
STEM教育コース(ものの仕組み&プログラミング基礎)
ベーシッククラス(週1回)
- 対象:年長~小学2年生
- 毎週水曜日16:20~17:20または毎週土曜日13:30~14:30
- 月謝:9800円
身の回りにある機械の仕組みなどをブロックで学びながら、物理や工学の基礎を学ぶ。タブレットを使ったプログラミングの学習を通して、プログラミングの基礎を学びオリジナルの作品を作る。
アドバンスクラス(週1回)
- 対象:小学2~3年生
- 毎週水曜日17:30~18:30または毎週土曜日14:40~15:40
- 月謝:9800円
ブロックでの学びにモーターなどの電気で動くパーツも加わり、応用的なエンジニアリングについて学ぶ。タブレットを使ったプログラミングの学習を通して、ゲームやメディアアートなどの作品を作る。
プログラミング & ロボティクスコース
プロロボ1st ステージ(週1回)
- 対象:小学4~6年生
- 毎週土曜日15:50~16:50
- 月謝:1万3800円
モーターやセンサーを制御して、ユニークな課題解決に挑戦する。MITメディアラボが開発した「Scratch」を活用して、ゲーム・アニメ・アートの制作に挑戦する。
なお、いずれのコースも入会金1万1000円が必要。6月中の入会で入会金と6月の授業料が無料となる開校記念キャンペーンも実施される。
また、「STELABO 汐留校」の直営校のほか、今後は学習塾や各種習い事スクールなどでのフランチャイズ展開も予定されている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア