イー・エフ・エデュケーション・ファーストは、世界88の国と地域、130万人の英語テストビッグデータを活用した、英語能力のベンチマーク「EF EPI英語能力指数2018年版」を、11月2日に発表した。
「EF EPI英語能力指数」(EF English Proficiency Index)は、無料のオンライン英語能力測定テスト「EF SET」の受験データを元に、非英語圏の国と地域における英語能力を経年的に計測・追跡するためのベンチマークとして、毎年発表されている。「EF EPIスコア」の世界ランキング、同スコアの分布を元に全参加国の英語レベルを5段階に分けた「英語能力レベル」、EF EPIスコアと外部指標の比較や国・地域別動向をまとめた分析レポートで構成される。
今回、発表された「EF EPI英語能力指数2018年版」では、スウェーデンが3年ぶり4度目の世界ランク1位になったほか、シンガポールがアジア圏としてははじめてトップ3にランクインした。
日本は、2011年(平成23年)に発表された初版こそ全44か国中14位(EF EPIスコア:54.17)だったものの、8年連続で下落しており、「2018年版」では88か国中49位と、世界全体との相対的な英語能力の開きが明らかになっている。
今回の調査対象国・地域は88か国、受験者数は130万人に拡大しており、東欧、中央アジア、中南米地域を中心に13か国が新たに調査対象国に加わった。うち8か国は昨年(2017年)よりEF EPIスコアが2ポイント以上伸びたほか、過去最高の12か国が「非常に高い」英語能力レベルに位置付けられている。
そのほか、業種間での英語能力の差は減少し、職種では法務や経営企画、ITなど専門職の英語能力がより高い、といった傾向が報告された。
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