総合型選抜オンライン塾を展開するSTRIXは、岡山高等学校(岡山県岡山市)と連携し、「新しい教育インフラ」を提供開始したことを1月7日に発表した。同取り組みは、学校教育・民間指導・社会での学びが分断されている現状を解消するものとなる。総合型選抜や学校推薦型選抜の増加や指導の個別化、専門性の高度化といった高校現場の課題を、学校と民間の連携によって解決する全国でも先進的なモデルとなっている。

今回の「新しい教育インフラ」提供の背景には、総合型選抜や学校推薦型選抜が増加し、学校外への「教育の分断」が拡大していることがある。
総合型選抜では、面接試験対策、志望理由書、専門領域への理解といった高度なサポートが必要とされるため、多くの生徒が放課後に塾へ移動することになり、学校と塾の指導が分断されるケースが増えている。これに起因して、以下のような課題があった。
- 学校の指導内容を把握しない塾が別指導を行う「二重指導」
- 生徒の負担増と進路の混乱
- 教員側の業務過多
そこで同社は岡山高等学校の教員との対話を重ねて、「学校・民間・社会が同じ方向を向いた、途切れない学びの仕組み」を作るための共同プロジェクトを開始した。具体的には、以下の3つの柱で取り組みを進める。
- 情報共有によるチーム指導体制の構築:STRIXが岡山高等学校と連携して、生徒の進路状況や指導履歴、課題などを共有する。教員と外部講師が同じ方向を向いてサポートすることによって二重指導を防ぎ、生徒が迷わない環境を整える
- 総合型選抜に必要な「個別対策」を教員と役割分担:総合型選抜では「志望理由書」「面接」「探究活動の深掘り」といった個別指導が必要となる。教員の多忙化を避けるべく、STRIXが生徒一人ひとりへの個別支援を担い、学校の業務負担を軽減する
- 学部・学科ごとの「専門領域」に対応する講師ネットワーク:総合型選抜で問われる志望学部ごとの専門性については、STRIXが構築する大学教員や専門職などの多様な分野の指導者ネットワークで対応する。教員が指導してきた7〜8割の内容に、専門家が最後の1〜2割を補完することで、より質の高い指導とキャリア形成を可能にする
なお、岡山高等学校では検討段階で賛否があったという。その後、実際に内容を理解した教員からは、「業務負担の軽減につながる」「自分の専門外の領域を補ってくれて助かる」といった前向きな意見が多数上がり、職員会議でも好意的に受け入れられた。
生徒や保護者への説明では、総合型選抜志望者が増えることによって、一般入試志望者が不安を抱く可能性が懸念された。しかしながら、学校側が選抜した適性のある生徒のみが参加することで、適正なバランスが保たれているという。

導入後、生徒からは「専門的な内容についての指導が受けられた」「安心して準備ができた」「学校内で完結するので時間管理がラク」といった満足度の高い声が寄せられた。
生徒の指導内容が学校と外部で一本化されたことによって総合型選抜対策が早期に進み、精神的な安心感が向上している。さらに、探究学習と受験準備がつながって、成果として言語化しやすくなっている。教員が本来の業務に集中でき、負担の軽減につながったほか、教育の質を学校内で完結させることが可能になった。
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