イー・ラーニング研究所は、子どもを持つ保護者や親族に子どもがいる人を対象に実施した、「受験期における“非認知能力”の重要性に関する意識調査」の結果を10月21日に発表した。同調査は、9月3日〜27日の期間に行われ、444名から回答を得ている。
調査対象者に対し、自身の子どもをAO入試・推薦入試といった人物重視の入試に挑戦させたいと思うかを尋ねたところ、「はい」という回答が50.9%を占めた。一方で、「わからない」という回答は44.4%に達している。

子どもの受験を考える際に、どのような能力を重視するかを尋ねた質問(複数回答)では、「コミュニケーション力」が7割強でもっとも多く、「集中力」「計画性」がそれに続いた。

受験において、学力以外で合否を左右する可能性が高いと思う要素としては(複数回答)、「協調性」を挙げる回答が約7割で最多となり、「面接での受け答え」がそれに続いている。

子どもの非認知能力(自己管理能力・やり抜く力)は、学力向上に影響していると思うかを尋ねたところ、「強く影響していると思う」(57.7%)と「ある程度影響していると思う」(36.5%)を合わせた割合が9割超を占めた。

子どもの非認知能力を高めるために、家庭で意識していることとしては(複数回答)、「家庭内でのコミュニケーション」がもっとも多い。

過去に、子どもが努力や粘り強さによって成績や活動の成果を上げた経験があるかを尋ねた質問では、「ある」とする回答が約6割となった。

非認知能力が高まることは、受験においてもよい影響をもたらすと思うかを尋ねたところ、「そう思う」(71.0%)と「どちらかといえばそう思う」(26.0%)を合わせた割合が9割超に達している。

受験を通じて身につけた非認知能力は、進学後や社会生活においても役立つと思うかを尋ねた質問では、「思う」とする回答が90.5%を占めた。

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