明光ネットワークジャパンは、同社の展開する個別指導の学習塾「明光義塾」が、私立高校の受験を予定している中学1〜3年生の子どもを持つ保護者1000名を対象に実施した、「私立高校無償化に関する意識調査」の結果を10月20日に発表した。同調査は、10月3日〜6日の期間に行われている。
調査対象者に、私立高校授業料実質無償化制度の導入によって、志望校の選択肢は広がったかを尋ねたところ、「大きく広がった」(33.0%)と「ある程度広がった」(47.0%)を合わせた割合が80.0%を占めた。

私立高校授業料実質無償化制度に対する賛否を尋ねた質問では、「賛成」(42.0%)と「どちらかといえば賛成」(32.4%)を合わせた割合が74.4%に達しており、「反対」(3.9%)と「どちらかといえば反対」(5.7%)を合わせた割合は9.6%に留まっている。

自身の子どもが私立高校を志望するおもな理由を尋ねたところ(複数回答)、「学習環境・設備が整っている」(37.6%)がもっとも多い。「大学進学実績」(30.2%)、「無償化など経済面で通いやすい」(26.9%)がそれに続いた。

私立高校授業料実質無償化制度の導入が、自身の子どもの志望校選びにどの程度影響したかを尋ねた質問では、「大きく影響した」(18.7%)と「ある程度影響した」(48.2%)を合わせた割合が66.9%に達している。

授業料が実質無償化された場合でも、入学金・教材費・制服代・交通費など授業料以外の費用に負担を感じるかを尋ねたところ、「とても負担を感じる」(37.1%)と「ある程度負担を感じる」(52.8%)を合わせた割合が89.9%を占めた。

私立高校にかかる費用の中で、不安を感じるものとしては(複数回答)、「入学金」(63.3%)が最多となり、以下「修学旅行費」(51.4%)、「施設整備費」(51.2%)が続いている。

私立高校授業料実質無償化制度の導入にともなう、私立高校における入試難易度・競争率の変化に不安や懸念を感じるかを尋ねた質問では、「とても感じる」(19.5%)と「やや感じる」(53.8%)を合わせた割合が73.3%を占めた。

私立高校授業料実質無償化制度に対して、不満に感じる点としては(複数回答)、「授業料以外の費用は対象外」(50.2%)がもっとも多かった。以下、「学校や地域で負担額に差がある」「所得制限がある」(いずれも32.3%)が続いている。

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