京都大学とNTT西日本は、相互の知見・資源を活用し、地域社会の発展および学術・技術の振興への寄与に向けた、MoU(Memorandum of Understanding、覚書)を10月15日に締結した。

左:国立大学法人京都大学 引原隆士理事・副学長 引原隆士氏
右:NTT西日本株式会社 副社長 桂一詞氏
データ社会の進展に伴い、データ駆動型研究はさまざまな分野で重要性が高まっている。大学には学術的知見を基盤とした先端研究の推進が、企業には社会実装を通じた持続的成長への貢献が求められている。
京都大学は長年にわたり、多様な学術領域で世界を先導する知見を蓄積し、社会課題解決のための研究開発と人材育成に取り組んできた。一方、NTT西日本は地域社会に根ざしたICTインフラを強みとし、デジタル技術を活用した新たな価値創造に挑戦している。
このような背景のもと、京都大学およびNTT西日本が、教育・研究・人材育成・地域貢献・技術開発などの分野において協力関係を構築し、京都大学が掲げるキャンパスプラットフォーム構想の実現およびそれに向けたInnovative Optical and Wireless Network(以下、IOWN)技術の実装、人材交流(研究者の育成・確保・活用)、知的財産管理などを含む包括的な連携を推進することを目的に、MoUを通じ、取組の強化を一体となって実施していく。
京都大学およびNTT西日本は、次の項目について、相互に連携・協力し、取り組みを強化する。
- 京都大学が掲げるキャンパスプラットフォーム構想の実現に向け、NTTのIOWN技術を活用した新たな協創基盤の創出
- IOWN技術の社会実装を加速するため、教育・学術分野への応用および地域社会への展開
- 社会課題の解決に資する実証プロジェクトおよび共同研究の推進
両者は、これまで以上に連携強化した検討・取り組みを一体となって実施することで、地域社会の発展および学術・技術の振興への寄与による新たな価値創造に努めていくという。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア