ビズリーチは、同社の運営するOB/OG訪問訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」と、北海道大学高等教育推進機構の亀野淳教授が、入社3年以内の社会人を対象に実施したアンケート調査の結果を、5月8日に発表した。同調査は2024年11月7日〜18日の期間に行われ、717件の有効回答を得ている。

今回の調査は、「OB/OG訪問(社員訪問も含む)の有用性」に関する両者の共同研究の取り組みとして実施された。なお、対象者の詳細は学生時代に「ビズリーチ・キャンパス」を利用していた、または「ビズリーチ・キャンパス」にボランティアOB/OGとして登録している2022年~2024年卒業・修了の社会人となる。
調査結果によれば、就職先企業へのOB/OG訪問を行った人は、行っていない人と比較して「社員の人柄や人間関係」「社風」「働き方(休暇・勤務形態など)」「業務内容」「福利厚生」「経営理念・方針」といった項目において、入社時点での把握度が高かった。とりわけ、「社員の人柄や人間関係」「社風」「働き方(休暇・勤務形態など)」「業務内容」では把握度が高く、大きな有意差がみられる。あわせて、OB/OG訪問を行った人数が増えるほど把握度が高まる傾向が明らかになった。

OB/OG訪問を通じて就職先企業への理解を深めた学生は、職場に対する現在の総合満足度も高い傾向にある。因果関係の解析では、OB/OG訪問によって入社時の把握度(企業理解)が高まったことで入社時の満足度が向上し、現在の総合満足度も高まっていることがわかっている。また、職場に対する現在の総合満足度が高まることによって、転職意欲が低下する傾向がみられる。そのため、新卒採用においてOB/OG訪問を積極的に活用することは、入社後の早期離職を防ぐ可能性があるといえる。

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