コドモンは、こども施設向け業務連絡ツール「せんせいトーク」の提供を7月8日に開始する。1施設あたりの月額料金は5500円から。

「せんせいトーク」は、こども施設における業務連絡に関するさまざまな課題を解決すべく、こども施設に特化した業務連絡ツールとなる。
保育・教育現場に特化しており、機能がシンプルで使いやすいのが特徴。業務専用連絡ツールのため、プライベート兼用の場合に起こりやすい誤送信や異動者・退職者への情報漏洩を防げるほか、口頭や回覧板で行っていたことから生じる「言った・言わない」などの伝達ミスも解消される。また、施設単位での課金なので何人で利用しても料金は変わらず、職員全員への情報共有や既読確認も容易となっている。
トーク機能では、テキストメッセージや画像、動画、気持ちを伝える絵文字も利用できるほか、リプライ機能、大切なメッセージをトーク上でピン留めしておく機能、トークでやりとりしたメッセージや画像、動画などを、他の職員やグループと簡単に共有する機能も備えている。
あわせて、特定の複数の職員と同時に会話する際に役立つグループトーク機能も搭載する。グループトーク機能では、人数制限なしでのグループへのメンバー追加が可能になっている。
さらに、メンバー全員と一斉に情報を共有できる掲示板機能もあり、投稿に対してコメントやリアクションが可能なほか、誰が投稿内容を読んだのかという既読の確認もできる。また、コドモンが提供する保育研修サービス「コドモンカレッジ」における、研修動画を視聴する機能も備えている。
今後は、施設外の教職員ともグループでやりとり可能な「コミュニティ機能」のリリースを年内に予定する。姉妹園の職員同士のコミュニケーションや地域の園長会での連絡ツールとしての活用など、利用シーンの拡大が期待される。

なお、「せんせいトーク」の提供開始に先立ち、2025年1月に同社が実施した「施設内コミュニケーションに関するアンケート」(保育ICTシステム「コドモン」を利用する全国の1086施設が回答)では、業務連絡に利用するツールは「LINE(職員個人のプライベートアカウントを利用)」(75.2%)が最多となった。使用頻度は約4割の施設が「毎日使用している」と回答し、うち20.8%の施設では「休日や業務時間外も含めて毎日使用している」と回答している。
さらに、約7割の施設が連絡や情報共有について「課題がある」と回答。「誰にどこまで伝わったかの確認が難しい」「職員全体への周知が難しい」などの情報伝達に関する課題のほか、「行事やクラス単位など任意のグループでのコミュニケーションがしづらい」「特定の職員と1対1でやり取りできるツールがない」といったツール機能に関する課題も多い。また、「職員のプライベートアカウントを利用していること自体が問題だ」と感じている施設も少なくないことが明らかになった。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア