チエルは、同社が提供している協働学習支援ツール「InterCLASS Advance」(インタークラス アドバンス)および「InterCLASS Advance Light」(インタークラス アドバンスライト)を2月にVer.1.2へバージョンアップすることを、2月4日に発表した。
GIGAスクール構想の進展により学校現場におけるICT環境は飛躍的に向上し、1人1台端末による学習が日常化しつつある。この変化は子どもたちの学習意欲を高め、多様な学び方を可能にするという点で大きな進歩をもたらした。しかし同時に、子どもたち同士の学び合いが十分に生かされていなかったり、端末のトラブルにより授業が中断してしまったりといった課題も残されており、教員にとって端末の運用や子どもたちのサポートに多くの負担がかかっているという状況も少なくない。
このような課題を解決すべく同社は、「InterCLASS Advance」「InterCLASS Advance Light」をバージョンアップすることとした。従来の活用頻度の高いリアルタイムモニタリングや操作ロックの機能はそのままに、学びの過程を共有する新たな機能や「Google Workspace for Education」とのさらなる連携強化により、これまで以上に主体的で対話的な深い学びを実現するための授業づくりをサポートする。
おもなバージョンアップ内容は以下の通り。
「他者参照」機能を搭載-仲間の学びからヒントを得て、理解を深める
学習者同士がどのようなサイトを閲覧しているかをブラウザ情報で参照できる。学びの過程を共有することで「個別最適な学び」「協働的な学び」をサポートする。
端末のバッテリー残量や通信状態もモニタリング可能に。端末トラブルによる授業の中断を防止
学習者の端末画面をリアルタイムで確認できる「モニタリング」機能が強化され、各端末のバッテリー残量やネットワークの通信状態をアイコンで表示できるようになる。この機能はバッテリー残量低下やネットワーク接続不良による授業の中断を防止し、学習者が安心して授業に集中できる環境づくりと教員の円滑な授業運営を支援する。
ワンクリックでクラスを開始。「Google Classroom」との連携強化で授業準備の時間を短縮
「InterCLASS Advance」「InterCLASS Advance Light」は「Google Classroom」とシームレスに連携し、クラスや学習者情報を簡単に同期できる。今回のバージョンアップでは「Google Classroom」のクラス上からワンクリックで「InterCLASS Advance」「InterCLASS Advance Light」のクラスを開始できるようになった。これにより操作性が大幅に向上し、よりスムーズな授業運営を支援する。
これらの新機能は「InterCLASS Advance」「InterCLASS Advance Light」を通じた、より一層深化した学びと教員の負担軽減を実現し、子どもたち一人ひとりが主体的に学び、多様な能力を伸ばせるような授業づくりをサポートする。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア