イー・ラーニング研究所は、小学生の子どもがいる保護者を対象に実施した、「不登校に関する意識調査」の結果を12月23日に発表した。同調査は、11月6日〜25日の期間に行われ、275名から回答を得ている。
調査対象者に、自身の周りには不登校の経験を持つ人がいるかを尋ねたところ、「いる」という回答が約6割となった。
不登校に関して、どのような考えを持っているかを尋ねた質問(複数回答)では、「学校での学習に限らず自身に合う学びの場を探していくことが大切」が8割超でもっとも多く、「不登校に対する社会全体の理解が足りないため、情報を多く発信すべき」が約半数でそれに続いている。
不登校に対する支援が十分であると感じるかを尋ねたところ、「感じる」という回答は1割未満にとどまり、「感じない」と「わからない」を合わせた割合が9割超を占めた。
不登校に対する考え方が、多様化してきていると感じることはあるかを尋ねた質問では、「感じる」という回答が6割超に達している。
さまざまな学びの場や学び方がある中で、子どもたちに対してどのようなサポートが必要と考えるかを尋ねたところ(複数回答)、「学校以外の場所で、興味関心を引き出すような活動に参加する機会を設ける」「家庭や学校以外に安心して過ごせる場所を提供する」という回答がともに約8割で上位となった。
学びの場が多様化していく中で、社会において自立していくにはどのような能力が必要と考えるかを尋ねた質問(複数回答)では、「変化に対応する適応力」が最多となり、以下「学校教育だけにとどまらない自己学習能力」「自身に合った環境で培う問題解決能力」が続いている。
さまざまな悩みや背景を持つ人がいる中で、どのようにコミュニケーション能力を築いていく必要があるのかを尋ねたところ(複数回答)、「インターネットなどオンラインコミュニティを通してさまざまな人と交流していく」がもっとも多く、「学校や自治体で授業や取り組みを取り入れるだけでなく、個人へ対してのサポートを充実させていく」がそれに続いた。
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