Teach For Japan(以下、TFJ)は、アセットマネジメントOneが金融経済教育の推進を目的に設置した組織「未来をはぐくむ研究所」とともに、多様な専門性を有する教職員集団の構築を目指し、教職員が新たな領域の専門性を身に付けるため、一人ひとりの個別最適な学びを支援する研修開発に向けた連携の開始を、12月16日に発表した。
子どもたちに対するお金の教育は、時代の変化に伴ってその必要性が高まっている。一方で、金融経済教育における学校現場の課題は「専門知識の不足」であり、時間的制約により教員自身でそれを解消することは困難な状況となっている。
この度の連携では、人はいかに学ぶのかを科学的に探究する学習科学の理論を生かしたTFJの専門性(Pedagogical Knowledge)と、アセットマネジメントOneの金融経済教育分野での専門性(Content Knowledge)とを掛け合わせた研修(Pedagogical Content Knowledge)を企画し開発することで、教員が金融経済教育という新たな領域の専門性を身に付けることを支援する。また、上記の専門性を身に付けた教員が、学校現場において実際に金融経済教育を行うための体制および計画を検討し、自治体での金融経済教育研修の確立を目指す。
公教育の発展を学校や自治体のみに任せるのではなく、産官学民から多様な主体が当事者意識を持って参加し、個人と社会のウェルビーイングを高める共助の公教育の実現に向け、両者は協働を加速させていく。
なおTFJは、12月16日からフェローシップ・プログラム第14期生の募集を開始した。2026年4月の学校現場への入職に向けて、教育を通してよりよい社会を実現したいと考える人材を教員免許の有無に関わらず選考する。研修を通してこれからの時代を見据えた教員としての資質・能力を育み、自治体との連携によりさまざまな教員免許状を活用して「教室」に送り出す。
2年間のフェローシップ・プログラム修了後は教員を継続するキャリアだけでなく、さまざまな分野に活躍の場を広げ、多角的に公教育を取り巻く課題にアプローチして社会全体を巻き込んだコレクティブ・インパクトを起こしていく。
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