山のむこうは、同社の運営する「GIGAスクール計算ドリル」の、1か月あたりのアクティブユーザー数が1万人を突破したことを、12月10日に発表した。あわせて、「GIGAスクール計算ドリル」を使う際にタブレット端末などから簡単に入力できるようにする、タッチパネル機能の提供を12月7日に開始している。
「GIGAスクール計算ドリル」は、Webブラウザでアクセスするだけで誰でもすぐに計算練習に取り組める計算ドリルサービス。アカウントの登録やアプリのインストールは必要なく、アクセスするだけで簡単に使える。
同サービスは、山のむこうが学校においてGIGAスクール端末の活用支援を行っていた際、教員から「頭ではしっかり計算できるのに、手がうまく使えないために他の子から書くことで遅れてしまう児童がいる」との相談を受けたことをきっかけに、キーボード入力でストレスなく学習に取り組めるよう制作された。
「GIGAスクール計算ドリル」の問題数は、小学生から中学生の範囲で全143問で、5つ以上のレベルが準備されている。具体的には、たし算・ひき算・かけ算・わり算といった基本的な問題から、分数や小数、割合や速さ、平均、約数/倍数の問題などがあり、中学生の範囲からは、正負の計算や一次方程式、二次方程式の因数分解といった問題も取り揃えている。なお、問題は毎回自動で生成される。
全国の自治体や学校での導入が進んだ結果、12月には1か月あたりのアクティブユーザー数が1万人を突破しており、1ユーザーあたり月平均3.6回アクセスしている。利用時間は、1ユーザーあたり30分49秒に達した。
あわせて提供が開始されたタッチパネル機能では、スマートフォンとタブレット端末でのキーボード操作を無効化して、その代わりとして画面にタッチパネルを表示する。従来の「GIGAスクール計算ドリル」ではキーボードによる入力が中心だったが、学校でのタブレット端末の活用では指で画面にタッチしての操作が中心だったため、取り組みにくい状況となっていた。今回の機能提供によって、「GIGAスクール計算ドリル」の操作性を大幅に改善している。
さらに、タッチパネルでの入力時や正答時、誤答時に効果音が鳴るよう変更されたため、より楽しく学習に取り組めるようになった。
今後は、ユーザーからの要望に応えて、アカウント機能による学習データの永続化や、クラスごとの成績管理、中学受験にも対応した応用的な問題の充実などを予定している。
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