Classiは、同社が提供する教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」において、個別最適な学びを支援する学習トレーニング内の課題配信機能および自主学習機能に動画サービスを搭載したことを、11月21日に発表した。同サービスの搭載により、生徒に対し自身の学力とペースに合わせた教科単元理解のための環境を提供できる。
社会が多様化する中で、少子化とも相まってひとつの学校には以前から多層化した学力の子どもたちが存在し、学級内の数十名の生徒に向けて実施される、授業に対する理解度合いの幅が広がっている。これを踏まえて文部科学省は「個別最適な学び」実現の重要性を明示しており、同社は生徒の一人ひとりの回答に合わせてAIが最適な「おすすめ問題」を提示する「学習トレーニング」機能を提供してきた。
AIを活用した学習トレーニング機能は、取り組んだ生徒からの「これまでは自分から問題集に合わせる必要があったが、学習トレーニングは問題の方が自分に近づいてくる」という言葉から伺えるように、子どもたちに「できた」という体験を提供するためのステップを築いてきたと言える。
このように学力が身についたと言えるためには「問題が解けた=できた」という体験が肝要だが、一方で問題が解けるようになるためには、その前段階での「単元を理解できる=わかった」という体験も同様に重要となる。
「Classi」では、公教育において単元の理解に際し最も根幹にある役割を果たしている授業の「わかった」を実現するため、授業で習った単元理解の後押し、繰り返しを提供する機能として動画サービスを夏からリリースした。
仮に授業が完全に理解できなかった場合でも、教員や友達への質問だけではなく自分自身で単元に紐づけられた動画を閲覧することで、理解を追いつかせたり深めたりできる。これまでの「学力を確認する演習問題の提供」に「理解を促す動画の提供」を追加することで「できた」と「わかった」が補完しあい、両面における子どもたちと学校に対するサポートが可能となっている。
「Classi」の動画サービスは、教員から配信される課題学習または生徒がテストの結果から足りない単元について演習に取り組む自主学習のいずれからも利用できる。いずれも5分と短時間で項目ごとに授業内容を復習したり振り返ったりすることで、子どもたちが自律したプロセスで、授業で教わる「単元ごとの基礎事項がわかる」ステップまで自分自身を到達させることが可能となる。
高校の英語・数学・国語から提供を開始しており、わかりやすさにこだわった質の高い動画(高校ベーシック 動画提供 Classi・講師 ZEN Study:旧N予備校)を準備した。同サービスにより子どもたちは、授業でわからなかったり理解が追いつかなかったりする領域があったとしても、自分のペースと理解に合わせて動画を視聴し、理解を深められる。
「Classi」の学習トレーニング機能は、ClassiのWebテスト「Classiチャレンジ」とWebドリルを複合して進化させた、個別最適な学びを支援するもの。同機能には、生徒が模試の結果から個人で自律的に学習を進められる「自主学習機能」と、教員が課題を配信し、その結果から個人に合わせた学習課題が提案される「先生課題配信機能」が搭載されている。
いずれも生徒個人に合わせた学習課題の提案プロセスにAIが活用されており「何から勉強すればよいかわからない」「学級内での習熟度にばらつきがあって全員同じ問題を解いていくだけでは個々の学力習得が難しい」などの課題を解消につなげられる。
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