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ニュース

日本マイクロソフト、教育現場にも最適な「Surface Go」を発表【記者発表会レポート】

 日本マイクロソフトは、7月11日「Microsoft Surface」の新製品「Surface Go」を発表した。日本では、7月12日から予約開始となる。今回の発表について、日本マイクロソフト代表取締役社長の平野拓也氏は「Surfaceを使う方々の層を拡大する発表になる」と説明した。教育現場での活用も見据えたデバイスだという。本製品の詳細と使いどころについて解説された、11日の記者発表会の模様をレポートする。

ビジネス現場や学校、家庭でも。誰もが使いこなせる「Surface Go」

 今回発表された「Surface Go」は、学校やビジネスの現場、家庭など、多様な環境で活用できる新しいデバイス。その機能性や携帯性の高さから、シーンに制限されることなく使用できるとして「もっとできるを、軽々と」をキャッチコピーとしている。

「Surface Go」実機

「Surface Go」

 最初に登場した日本マイクロソフト代表取締役社長の平野拓也氏は、マイクロソフトが「ワークスタイルイノベーション」「ライフスタイルイノベーション」「インダストリーイノベーション」の3つを推進していることに触れ、その3分野にまたがって活用できる「Surface Go」の発表は非常に意義があると強調した。

PCのあらゆる機能をタブレットで提供、教育現場での活用も

 次に、米マイクロソフトのマット・バーロー氏(Corporate Vice President)がSurfaceの歴史を振り返りつつ、「近年Surfaceは、カフェや飛行機の中などこれまで以上にさまざまな場所で使われているが、もっといろんなことができるはず」と新製品誕生の背景を説明。「今回ほどわくわくする発表はない」と新製品を紹介した。

 「Surface Go」の特徴としてバーロー氏は、「PCのあらゆる機能をタブレットで提供している」「コンパクトで軽く携帯性が高い」「各々の仕事のやり方に合わせることができ、協業がしやすく、さまざまなビジネスの処理もしやすい」といった点を強調した。

 このような特徴から、プライベートなデバイスとして一般コンシューマー向けにはもちろん、製造や販売、建築、医療といった最前線の現場で働く人々にも適切だ。さらに、教育現場の教師や生徒でも活用しやすいと語る。

 保護者としては、ブラウザのMicrosoft Edgeで子どもによる不適切なサイトの閲覧を避けることもできる。また、簡単かつ安全に扱うことができ、「Miscrosoft Officeに合ったペンやタッチ操作、さらに『Minecraft Education Edition』といったアプリケーションが、先生の指導と生徒の学びをサポートする」と説明し、教育への活用に適した側面を示した。また、Windows 10が搭載されているため、ラップトップPCと同様な体験ができるとした。

複数のデバイスで行っていた作業を1台で

「Surface Go」の仕様を解説するエイドリアン・ブルーベイカー氏

「Surface Go」の仕様を解説する米マイクロソフト エイドリアン・ブルーベイカー氏

 続いて米マイクロソフトのエイドリアン・ブルーベイカー氏が「Surface Go」のスペックやアクセサリーについて詳しく説明し、デモを行った。製品の主な仕様は以下の通り。

Surface Go 仕様一覧

  • OS:一般向け…Windows 10 Home、法人/教育機関向け…Windows 10 Pro
  • 外形:重さ522g、薄さ8.3mm、キックスタンド付き
  • ディスプレイ:10インチ PixelSense Display
  • カメラ:前面カメラ(500万画素)、背面カメラ(800万画素)
  • バッテリー:連続動画再生最大約9時間
  • セキュリティ:エンタープライズ セキュリティ向け TPM 2.0 チップ、Windows Hello 顔認証サインインによるエンタープライズレベルの保護
  • ネットワーク:Wi-Fiモデル(ただしLTEモデルを年内に発売開始予定)

 タイプカバーやマウス、タッチペンといったアクセサリーは別売りとなる。タイプカバーは、LEDバックライトがついているほか、トラックパッドでのスクロール動作がよりスムーズに改善されている。またBluetoothで接続する形のマウスも、「Surface Go」に最適化されており、スクロールも改善した。

 実際のデモでは、Microsoft Teams経由で資料のフィードバックを求めているアメリカのチームメイトに対し、実際にPower Pointを開いてコメントを記入する様子を披露した。また、OneNoteを使って旅先の観光スポットやお店の情報を整理する様子も示し、仕事でもプライベートでも、シーンをまたいで活用できる点を改めて強調した。

資料に

資料にタッチペンでフィードバックを記入し、リアルタイムでフィードバック

 ブルーベイカー氏は、「場合に応じてタブレットとして利用できるうえ、キックスタンドとタイプカバーを開けば、完全にラップトップとして使える」と話し、これまで複数のデバイスで行っていた作業にも1台で取り組める点を強調した。

教室の机の上でも邪魔にならず、教科書と共存できる

 最後に再び登壇した平野氏は、「Surface Go」が特に注力している3つのターゲットを示した。

 コンシューマーの利用目的としては、移動中や旅先でのブログ閲覧や動画視聴など幅広く想定している。また、法人向けにはファーストラインワーカー(製造・販売・建築・医療など)による利用に焦点を当て、「本製品を利用することで活躍の場が広がり、生産性も高まるのではないか。現場での利用のために適切なアプリケーションやアクセサリーも、パートナーと協力して準備しているところ」だと説明した。

 さらに、教育現場もターゲットの1つだ。平野氏は、文部科学省が教育のICT化に向けた環境整備を進めていることや、2020年からのプログラミング教育必修化の動きに触れ、「『Surface Go』のユーザーフレンドリーなタッチやペン、キーボードによって、ただ教育するだけでなく、子どもたちが楽しみながら学べるようになると期待している」と語った。

 機能の拡張性が高く、コンパクトで扱いやすいデザインを兼ね備えた「Surface Go」は、教室の机の上でも邪魔にならず、教科書と共存できる。また、アクティブラーニングや持ち帰り学習など、新しい学習スタイルになじみやすいので、これからの教育現場での活躍を期待できそうだ。

 価格は一般向け、法人向け、教育現場向けで異なるほか、メモリの大きさによっても異なる。メモリ4GB、記憶域64GBの「Surface Go」は、一般向け64,800円、法人向け52,800円教育機関向47,800円となっている。メモリ8GB、記憶域128GBのものについては、一般向け82,800円、法人向け70,800円、教育機関向け65,800円となる。発売日はすべて8月28日を予定している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/1154 2018/07/12 19:05

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