TOPPANホールディングスとNIJINは、不登校支援におけるデジタルドリルの活用を目的とした実証研究を、9月27日から2025年9月末までの約1年間、共同で実施することを発表した。
同実証では、TOPPANホールディングスが提供する小中学校向けデジタル学習サービス「navima」を、NIJINが展開する不登校支援の学びの場「NIJINアカデミーメタバース校舎」における教科学習として活用する。不登校支援やメタバース上での授業においてデジタルドリル活用の有用性や効果的なカリキュラムを検証し、子どもたちの個別最適な学びと自分で目標を持ち主体的に学ぶ意欲の醸成に貢献する。
2024年の文部科学省の調査によると、小中学校における不登校の児童生徒数は約30万人と12年連続増加し、過去最多となっている。特に中学生では、各クラスに2名の不登校の生徒がいるのが当然といった状況が続いている。また不登校支援における学習環境では、学習を自己管理する必要性が高くなるため、学習の遅れや習熟度のバラつきが出やすく、一人ひとりに合った学習サポートができる学習環境の構築が課題となっている。
TOPPANホールディングスは、2021年から「navima」の提供を開始し、これまでに全国の小中学校2000校以上で活用されている（2023年12月現在）。「navima」はデジタル教材ならではの特性を生かし、個別最適なAI型ドリル、子ども同士の学びを促進させる協働学習支援ツールなど学びに対する主体的な姿勢や子どもの自己肯定感を醸成するさまざまな機能を備えている。
NIJINは、不登校・教員不足・教員のキャリア・学校の在り方などさまざまな教育問題を解決する11の事業を展開している。事業のひとつである「NIJINアカデミー」は、メタバース校舎を通じてオンラインで学ぶ授業や、多様な学年の子どもたちが一緒に学び合う環境を提供するオルタナティブスクールとなる。
この度、不登校支援の課題に対して、TOPPANホールディングスが提供する「navima」とNIJINが提供する「NIJINアカデミーメタバース校舎」が連携し、不登校支援におけるデジタルドリル活用の有用性検証や効果的なカリキュラム開発を行い、子どもたち一人ひとりに個別最適に学べる学習環境の提供を目指す。
実証の概要
- 実証研究：不登校支援におけるデジタルドリル活用の実証研究
- 期間：9月27日から2025年9月末の約1年間
- 場所：NIJINアカデミー メタバース校舎
- 目的：不登校支援における個別最適な学びの支援、メタバース空間におけるデジタルドリル活用
- 概要：個性や自主性を重んじる「NIJINアカデミー」におけるメタバース校舎での学習環境で「navima」を活用することによる、メタバース上や不登校支援における教育効果を検証
TOPPANホールディングスとNIJINは、同実証研究による課題整理・検証により不登校支援に向けたカリキュラムを共同で開発し、2025年9月から本格的な共同カリキュラムの提供を目指す。両社は引き続き、教育効果の検証を行っていく。
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