YE DIGITALは、同社の提供する学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC」において、7月からキャッシュ機能を強化するとともに、「Windows 更新プログラム」に対応したことを、7月26日に発表した。
今回の「NetSHAKER W-NAC」におけるキャッシュ機能の強化は、学校におけるICTを活用した学びを安定した環境で実施できるよう、通信遅延を防止すべく行われている。学校のインターネット回線が、文部科学省による「学校規模ごとの帯域の目安」に達していない場合において、帯域の有効活用を支援するものとなる。
具体的には、学校内での一斉アクセスが想定される学習者用デジタル教科書や、児童生徒が使用するChromebookにおけるChromeOSアップデート、「NHK for School」のデータを一時的に保存して、同じコンテンツへのアクセスが発生する場合は、クラウドではなく保存したコンテンツから応答させる。
学校内では児童生徒用のタブレット端末をはじめ、教員が校務に使用するパソコンにもWindowsが広く用いられている。Windowsは、毎月の定期的な更新や随時リリースされる重要な更新があり、そのダウンロードやインストールに多くの時間が必要となる。更新のダウンロードやインストールの際に、ネットワーク帯域幅が一時的に大量消費され、他のインターネット活動が遅くなる場合があり、とりわけ多くのWindows端末を使用する学校では大きな影響を及ぼすこともある。
そこで、今回行われた「Windows 更新プログラム」への対応では、Windowsの更新プログラムを「NetSHAKER W-NAC」へ一時的に保管することで、通信負荷の軽減を図っている。学校へのインターネット関連機器の導入は夏休み期間中に行われることが多い。今回の「NetSHAKER W-NAC」におけるキャッシュ機能の強化によって、夏休み明けから安定した回線環境により授業を進められるようになる。
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