NOLTYプランナーズは日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)と、教員のためのコミュニティサイト「先生の学び応援コミュニティ」を、7月12日に正式リリースした。「NOLTYスコラ プログラム」などの提供で学校とのつながりを持つNOLTYプランナーズと、社会人教育のノウハウを持つJMAMのシナジーを発揮し、教員の成長や働き方改革のサポートに取り組む。
「先生の学び応援コミュニティ」は、教員が匿名で気軽に業務に役立つ情報を提供したり、悩みや自分の仕事の工夫を共有したりすることで、教員同士が学び合えるコミュニティ。児童生徒への指導方法や話し方のコツなど具体的な情報交換や相談が行えるほか、現在の社会情勢やAIの使い方など教員一人ひとりが知りたいことや学びたいことに合わせたコンテンツが提供されている。また、有識者によるセミナーなどの開催も随時予定されており、さまざまな課題を解決するヒントを得られる場として活用できる。
同コミュニティの利用対象は全国の小学校・中学校・高校の教員で、登録料は無料となる。コミュニティのおもな内容は以下の通り。
1.トークルーム
- 働き方改革(教員同士の交流で、日々の悩みや働き方に関する工夫・ノウハウを共有)
- 校種別(小学校・中学校・高校の校種ごとの悩みに合わせて交流)
2.会員限定セミナー・イベント
直近では以下のセミナーを開催予定。
- タイトル:「忙しさから自分を見失わないために必要なこと」
- 開催日時:8月23日 16時30分~17時30分
- 講師:東京大学 大学総合教育研究センター教授 栗田佳代子氏
今後は以下のコンテンツが追加される予定。
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eラーニングや対面での研修、講演会などを通して学びの機会や交流の場
- ビジネススキル:ビジネスマナーやPCスキル、ITリテラシーなど
- 非認知能力:コミュニケーションスキル、ファシリテーションスキルなど
- 業務効率化:時間管理、PDCA、マネジメントなど
- 教員のメンタルヘルス支援を目的とした有識者への悩み相談室
2023年にNOLTYプランナーズが全国の小学校・中学校・高校の教員を対象に実施した調査で「仕事での一番の悩み・困り事」を聞いたところ「仕事が忙しく持ち帰りなどが多い」という回答がトップで、教員の働き改革には依然として課題が残っていることがわかった(調査期間:2023年5月~6月/調査方法:インターネット調査/回答数:全国の教員540名(男性265名、女性275名)(小学校・中学校・高校 各180名))。
さらに、個別に実施したインタビューでは「教員にとって非認知能力、対人スキルの学びの場は少ない」「利害関係のない第三者に相談できるのは安心」といった声もあがったことから、匿名で教員同士が本音で交流でき、さまざまなスキルを学べるサイトとして同コミュニティが開設されることとなった。
なお、同コミュニティでは現在、教員の働き方改革をテーマにした教育研究家 妹尾昌俊氏によるセミナー「「忙しいのは当たり前」を見つめなおす ~働き方改革 Why What How~」のアーカイブが、8月20日まで公開されている。
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