すららネットは、同社が提供する「すららドリル」が、試行を経て4月から京都府南丹市の全公立小中学校に本格導入されたことを、5月7日に発表した。現在、12校約2000人の児童生徒が「すららドリル」を活用している。本格導入に対し、個別最適な学びの有用性と教員の業務軽減および学習データの活用による授業内容の改善にも期待が集まっている。
同市では、令和4年度第2次補正予算「探究的な学び支援補助金2023」を機に2023年9月から「すららドリル」が導入され、個別最適な学びの実現に取り組んでいた。
児童生徒は、タブレット端末上で学習中の単元の簡単な問題からチャレンジする。AIが個々のつまずきを分析してより基礎的な問題や前の学年の問題へと導き、最終的に今の学年の学習に戻ってくるような問題を提示する。また「すららドリル」では、学習の内容や時間は自動で集計される。
これらにより教員は、問題作成や採点の負担も軽減されるだけでなく、学習データをもとに指導に生かしたり、授業内容の振り返りと改善に役立てたりできる。
学校によっては朝学習の時間や教科のまとめ学習で活用するなど、試行導入で児童生徒や教員から好評を博し、この度の本格導入となった。
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