河合塾は、大学入試の出願書類が生成AIで作成された可能性を判定するシステムのβ版を開発。2025年度入試から大学の入試担当者向けに試用版の提供を開始することを、3月29日に発表した。
総合型・学校推薦型選抜(年内入試)では、志望理由書や学修計画書といった書類の提出が一般的となっている。同選抜では「知識・技能」の測定だけではなく多面的な評価ができるという利点から、今後も大学の年内入試へのシフトが続くと考えられる。
一方で、提出書類が多いため大学入試担当者は大量の出願書類の内容を確認・評価する必要があり、作業が煩雑で非常に大きな負担となっている。
今回、開発したシステムは、河合塾が大学入試担当者向けに提供している、大学入試の多面的評価を支援するWebツール「J-Bridge System」の拡張機能として提供される。
同システムでは、提出書類の評価・確認時にAIを活用した仕組みを適用することで、受験生の提出内容が生成AIで作成された可能性を判定できる。
「J-Bridge System」は、志望理由書や学修計画書といった出願書類の提出から、教員による評価・選考までの一連の流れをWeb上で完結させられるシステムで、2018年から提供が行われている。
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