クリスクは、同社の運営する通信制高校の情報サイト「通信制高校ナビ」が、同サイトの利用者609名(保護者:429名、入学者本人:180名)を対象に実施した、「通信制高校に期待すること、不安なこと」に関するアンケート調査の結果を、3月27日に発表した。同調査は、2023年12月1日~2024年2月15日の期間に行われている。
調査対象者に、通信制高校についての不安な点を尋ねたところ(複数回答)、保護者では「将来の目標ややりたいことを見つけられるか」(12.4%)、「学校に馴染めるか」(11.1%)、「全日制高校と同じ高校卒業資格が取れるか」(10.5%)、「その先の進学に影響がないか」(9.9%)といった、高校で実際に何を得られるのか、高校卒業以降にどうなるのかを見据えた回答が上位を占めた。入学者本人の回答は、「学校に馴染めるか」(12.2%)がもっとも多く、以下「その先の進学に影響がないか」(10.6%)、「全日制高校と同じ高校卒業資格が取れるか」(10.2%)、「友だちができるか」(10.1%)が続いている。
通信制高校に期待することとしては(複数回答)、保護者では「高校卒業資格を確実に取得できる」(19.4%)、「目標に向けた勉強ややりたいことができる」(13.5%)といった、高校生活の中で将来への足がかりをつくってほしいと期待を寄せる回答が多く寄せられた。一方、入学者本人では「自由な時間を作る」(17.1%)が最多となり、保護者との大きなギャップが明らかになっている。
通信制高校に関する疑問点を尋ねた質問では、費用に関する内容を挙げる回答がもっとも多く、授業料や入学金などトータルでかかる金額がいくらになるのかといった疑問に加えて、「高校の授業料無償化などの支援制度適用の対象になるかどうか」など、経済面での公的な支援が受けられるかどうかを気にしている声ももみられた。
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