カタリバは、同法人が運営する「みんなのルールメイキング」において、茨城県つくば市教育委員会とともに、同市が取り組む児童生徒主体の学校づくり「ルールメイキング」の実践報告と、官民連携によるルールメイキングの可能性について語るオンラインセミナー「つくば市のルールメイキング2年間 ―管理から自己決定、幸せな学校づくりへ―」を、2月23日に開催する。参加費は無料。
カタリバは、2019年から学校の校則を題材に、中高生にとって身近なルールを対話的に見直すプロジェクト「みんなのルールメイキング」をスタートさせた。ルールメイキングとは、立場や意見の違う人たちと対話をしながら納得解をつくるプロセス自体を学びの機会と捉え、「自分の話を聞いてもらえる」「自分たちでルールや環境をつくり変えられる」という自己効力感を育む活動のこと。
つくば市では、一人ひとりが幸せな人生を送ることを最上位の目標とした「つくば市教育大綱」を策定。「管理から自己決定へ」という目標を掲げ、子どもたちの自律を促す教育に重きをおいている。
教育を通じて自立した市民育成を掲げるつくば市と、学校の課題を対話的に解決していく「みんなのルールメイキング」事業は、2022年度より連携が開始された。今後もつくば市との連携を強化しながら市全体のボトムアップを行うのはもちろんのこと、全国の自治体へも本活動を広く発信していくため同セミナーの開催に至った。
同セミナーは、つくば市が取り組むルールメイキングを題材に、実際につくば市内の学校で行われたルールメイキングの事例や、官民連携でのルールメイキングの取り組みの可能性を考える内容となる。
2023年よりモデル校として「みんなのルールメイキング」事業を伴走してきた光輝学園つくば市立手代木中学校と、つくば市で毎年行われているプレゼンテーションコンテストで2023年に「幸せな学校づくり」部門で市長賞を受賞した高山学園つくば市立島名小学校の児童生徒による、これまでの実践と学びをまとめた活動報告が行われる。
また教育学を専門とする筑波大学人間系助教である古田雄一氏をゲストに迎え、各学校の教員・つくば市教育局とともに、官民連携によるルールメイキングの実態やその意義について語るトークセッションが実施される。
開催日時は2月23日の10時~12時で、Zoomを使用して行われる。参加対象は学校関係者、行政関係者、そのほか教育関係者。参加には事前の申し込みが必要で、締め切りは2月22日の18時。
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