6月19日、超党派の「教育における情報通信(ICT)の利活用促進をめざす議員連盟」に所属する国会議員が、みんなのコードのコーディネートのもと、杉並区の杉並区立天沼小学校を訪問した。
杉並区立天沼小学校は、杉並区の「ICTの活用に関わる研究」における「教育課題研究指定校」に指定されている。そのため、全教室にWi-Fi環境と電子黒板が整備されているなど、公立小学校としては先進的なICT環境が構築されており、プログラミング教育にも力が入れられている。
また、4年生以上の児童には1人1台のタブレットが貸与されているため、プログラミングだけでなく、調べ学習などでもひとつの道具として有効活用されているという。
議員らはまず、天沼小学校の3~4年生の授業で取り入れられているプログラミング教材「Hour of Code」を体験した。
「Hour of Code」はブロックプログラミング教材で、間違えた場合もその部分を丁寧に教えてくれるため、子どもでも理解しやすい。しかし「細かく指示を出さなくては思うように動かない」というコンピューターの特性は踏襲されており、議員らも試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいた。
体験の後は天沼小学校の研究に関する意見交換会が開かれた。元・文部科学大臣の中川正春氏からは「子どもは吸収するのが早いが、先生の学びはどうしているのか」といった質問があり、天沼小学校の松野校長からは「先生同士も学び合いをしていて、得意なことを教え合っている」と回答があった。
また、元・文部科学大臣の馳浩氏からは「せっかく先進的なICT環境と豊富な教材が用意されているので、プログラミングの授業以外でも活用しない手はない、授業外でも活用できないか」と意見が出た。
その後、議員らは6年生のプログラミングの授業を視察。総合学習の時間の中で行われるこの授業では、ロボット教材であるWeDo2.0を用いて「人の役に立つロボット製作」をテーマに学んでいく。クラスメイトと協力して製作に取り組む様子を目にした議員からは感嘆の声があがっていた。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア