アイシンは、愛知県刈谷市との連携による習い事送迎や教育プログラムの提供など教育と交通をつなぐ「放課後の子育てMaaSプロジェクト」の実証実験を開始することを、1月9日に発表した。同プロジェクトは、国土交通省の「地域交通共創モデル実証プロジェクト」に採択されている。
同実証は、刈谷市のスマートシティ推進の一環として開始され、刈谷市内の2つの小学校が対象となる。小学校、つながりステーション(産業振興センター)、習い事先、自宅を相乗りタクシーでつないで、カーナビ技術を応用することによって、最適な乗り合わせと経路を割り出し子どもを送り届ける。
つながりステーションでは、独自の教育プログラムを提供するとともに、習い事の時間まで子どもが待機する居場所としても利用可能。保護者は、交通サービスと教育プログラムを一元的に見える化した専用システムから予約できる。
同プロジェクトは、送迎が負担となり希望する習い事に通わせてあげられないといった子育ての悩みや、子どもの放課後をより充実させたいという教育ニーズに対応することを目的としている。今回の刈谷市での実証実験を通じて、ニーズや実用性の確認を行うことで本格運用に向けて検討を進め、仕事と子育てを両立する保護者や家族といった、誰もが過ごしやすいまちづくりに貢献する。
実証実験の実施期間は、1月15日~2月16日の平日(2月5日、6日、14日を除く)で、小高原児童クラブ、住吉児童クラブの登録児童が対象となる。利用可能時間は15時〜19時で、実証実験期間中は無料で利用できる。また、教育プログラムとしては宿題サポート、日替わりのオリジナルプログラム、プログラミング教室などが提供される。
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