みんなのコードは、学校の授業などで使える「プログルラボ みんなで生成AIコース」ベータ版をリリースしたことを、12月1日に発表した。あわせて小中高100校限定で同コースを無償で利用できる「生成AI100校プロジェクト」も開始した。
生成AIに関する注目が高まっていることを受け、みんなのコードではこの度「プログルラボ みんなで生成AIコース」ベータ版のリリースおよび小中高対象「生成AI100校プロジェクト」を開始する運びとなった。同コースの利用をきっかけに、生成AIの基礎から授業実践例まで教員が動画でいつでも学習できる環境を提供する。
同コースは、MIXIが提供する子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」のプロデューサーである笠原健治氏が個人として資金提供し、子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的に取り組んでいる「みてね基金」第二期 イノベーション助成のもと開発されている。またNSDの協賛により、100校限定で無償提供される。
同コースの開発にあたり、みんなのコードは学校現場で何度もテストを繰り返し、教員や児童生徒の声を聞いた。そして実証研究の中で、多くの教員に使ってもらえるよう現場の声が機能に反映された。
同コースのおもな特徴は以下の通り。
1.学習データの扱い
学校現場で生成AIの利用を躊躇する理由のひとつに、個人情報が外部に渡ってしまうのではないかという懸念がある。同コースではMicrosoft Azure OpenAIのAPIを利用しているため、対話内容がAIの学習データに利用されることはない。また、教員が同コースの中でされた児童生徒の対話内容を確認することも可能。
2.アクセスできる時間の制限
児童生徒が同コースへアクセスする時間を授業時間中のみなどに制限できる。
3.教員が簡単に児童生徒のアカウントを一括登録が可能
利用に必要な情報は教員のGoogleアカウントのみ。児童生徒の個人情報を事前に登録する必要はない。
4.チャット画面に常に注意事項の明示
児童生徒が正しく利用できるように、いくつかの注意事項が常に画面に表示されている。
5.保護者への説明で利用可能な利用規約
Microsoft Azure OpenAIのAPIを利用しているため年齢制限はない。必要に応じて教員が保護者または児童生徒に説明するだけで利用できる。
「生成AI100校プロジェクト」は小中高100校限定で同コースを無償で利用できるというもので、対象学校種は小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校。申し込んだ学校には、生成AIの基礎から「プログルラボ みんなで生成AIコース」を使った授業実践例まで学習できるオンデマンド動画が配信される。動画は期間中いつでも見ることが可能。
なお同コースの利用に際しては、アンケートへの回答や授業の実施内容についての報告を求められる。利用には、専用フォームから「生成AI100校プロジェクト」への申し込みが必要となる。無償利用期間は2024年3月31日まで。
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