大阪府高槻市教育委員会は、官民連携で家庭学習を支援する「学びup↑講座」を実施。2015年から始まった中学生に加えて本年度から対象を小学5・6年生に拡大し、毎週末に国語と算数の2科目を一人ひとりの学力に合わせて指導することを、11月2日に発表した。
同講座は通信教育や塾経営を行っている民間企業の人材やノウハウを活用して家庭学習の支援を行う高槻市の取り組みで、2015年度から中学生を対象に行っている。しかし、より早い段階から学習習慣を身に付けられるように、本年度から小学5・6年生に対象を拡大した。本年度は11月3日から講座が始まり、約330人の利用を見込んでいる。
指導を行うのは塾講師や教員免許の資格を持つアドバイザーで、児童一人ひとりの学習習熟度に応じた支援を行う。講座への参加を希望する場合は保護者面談を行い、家庭での学習の進め方について共有するとともに、児童に確認テストを実施しカリキュラムを作成することから支援がスタートする。
講座は週1回、土曜日もしくは日曜日に行われ、家庭学習での疑問点や家庭学習を効率的に実施するためのアドバイスを受けながら個々のカリキュラムに応じた学習教材で学習を進める。家庭でも同じ学習教材を活用して「家庭学習」を行うことで、学習習慣の定着と学力向上を目指す。
なお、これまで講座に参加した中学生に対するアンケート調査では「家庭での学習時間が増えた」「講座に参加して学校の授業を理解できるようになった」などという声があり、同事業の成果があがっている。
家庭学習支援小学生5・6年生拡充の概要
- 2023年度の想定事業参加者:330人
- 参加費:無料
- 予算措置額:8977円
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