アドビ、生成AI機能を搭載した「Adobe Express」デスクトップ版の最新バージョンを一般提供

　アドビは、「Adobe Express」デスクトップ版の最新バージョンを、8月16日に一般提供した。同製品の最新バージョンは、生成AI機能「Adobe Firefly」（ベータ版）を搭載し、AIファーストのオールインワンのコンテンツ制作アプリケーションとなり、あらゆるスキルレベルのユーザーが優れたコンテンツをすばやく、手軽に、楽しくデザインし、共有できるよう支援する。

　今回、一般提供が開始された「Adobe Express」デスクトップ版の最新バージョンでは、「Adobe Firefly」による生成AI機能によって、日本語を含む100以上の言語に対応したテキストプロンプトを通じて、カスタム画像やテキスト効果をすばやく生成可能になった。

　さらに、インパクトのあるデザイン要素、魅力的な動画や画像、見栄えのいいPDF、アニメーションといったコンテンツを、InstagramやTikTokなどそれぞれのSNSに対応した形式で作成できるようになった。PhotoshopやIllustratorのクリエイティブアセットに直接アクセスして、編集またはリンクされたファイルの追加も可能になっている。

　ほかにも、動画と複数ページに対応した新たなテンプレートとデザインエレメントが用意されており、AI機能の強化によるデザイン制作の効率化やコンテンツに適した追加要素のすばやい検索もできる。画像や動画の背景削除、動画のトランジションの追加、音声によるキャラクターのアニメーション化、画像のGIF変換、PDF編集といったコンテンツ制作をより手軽にするクイックアクションも充実し、制作プロセスを迅速化するリアルタイムでの共同編集やシームレスなレビュー、コメント機能も用意。アニメーション機能への「フェード」「ポップ」「フリッカー」「バンジー」の追加も行われた。

　「Adobe Express」デスクトップ版は無料で利用できる。また、「Adobe Creative Cloud」を契約すると「Adobe Express」のプレミアムプランが含まれており、有料コンテンツや機能の利用が可能となっている。あわせて、エンタープライズ向けの「Adobe Express」も用意する。

　なお、「Adobe Express」モバイル版も近日中に提供が開始される。